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訪問看護スタッフブログ

2021.01.4 |

2021年1月オールスタッフミーティング


新年

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

本日、2021年1月4日は毎月恒例のオールスタッフミーティング。

今月も、NS2名、PT1名の3名の方の入職がありました。

入職頂いてありがとうございます!!そして、よろしくお願いします。

さて、今月の各拠点での活動報告は、兵庫、西宮事務所からになります。

 

現在、兵庫のスタッフは11名おりますが「もう一人のあたたかい家族」という理念に共感や感銘を受けたスタッフで構成されています。
その中で兵庫が開設した頃から介入している利用者さんについて、お伝えしたいと思います。
以前より度々お伝えした機会のある方ですが、今もお元気に過ごされているので改めて経過をお伝えします。
疾患は脳血管疾患後の85歳女性です。サービス付き高齢者住宅に入所されており、夫と同室で過ごされています。

当初はリハビリ中心での介入していましたが、去年の5月に麻痺側の下肢に剥離ができたことから毎日訪問し軟膏処置始めました。しかし経過は悪化する一方で、理由を探るため循環器内科受診したところ両腸骨動脈の80%以上の閉塞と診断され、循環状態の問題から創部の治癒は無理であると判断されました。その際に、治療としてはへその下からの切断の提示がありましたが、切断すれば2日。切断なしでも2週間の余命について説明を受けました。

切断しても生存は難しいことから切断せずに看取りの選択をされました。施設は受け入れ不可能とのことで主治医に様々な病院に受け入れをあたっていただきましたが、すべて断られてしまいそのままサ高住で対応していただくこととなりました。

しかし、もともと受け入れ対応予定ではなかったことから、毎日の介入の中で保清やシーツ交換などリカバリーがすべて対応しました。その段階で唯一良かったこととして麻痺側であったため、疼痛が内服の鎮痛剤で対応できたことでした。足は徐々に悪化しましたが足関節から末端が炭化できたことで、往診の際に切断し切断面より近位の処置のみになり鎮痛剤も減薬でき、治癒傾向となっていきました。

本来は2週間の余命宣告を夏に受けましたが、クリスマスにはケーキのクリームを食べ、お正月には「少しだけよ。少しいつもよりいいものが出たよ。美味しかったぁ。」と笑顔で話されていたことが個人的にはとても嬉しく感じました。少しでも楽しく生活していただけるよう月1回ですが訪問入浴利用開始し、セラピストによるリハビリも再開しました。

6月には1年ぶりに車椅子に乗車され1階にあるデイサービスまで夫とともに散歩されました。
このご夫婦にはお子様がおられませんが、夫婦仲がとても良く、ご本人様から「子供には恵まれなかったけど、私は主人がいるから幸せ。大好き。」とよく聞いていたので、状態が悪化したときなど処置の際にご主人が心配そうにされていたこと覚えています。
現在はすでにほぼ治癒されていますが、主治医よりこれからも今まで通り手厚く関わってほしいとのことで、リハビリとともに毎日訪問を続けています。今も彼女はお元気で、車椅子で過ごす時間も増えました。

診断後、2回目のお正月を迎えます。毎日の食事もほぼ全量摂取し、大好きなご主人のいるお部屋で過ごせています。
仕方ないからと諦めることなく、自分の家族のように大切に関わってきたことが形になったと思っています。

今後も「もう一人のあたたかい家族」を意識しながら日々その人らしい生活のお手伝いをしていきたいと思います。

 

素敵なご夫婦で本当に心温まる話でした。「もう一人のあたたかい家族」が実践できたとても良い事例だと思います。

コロナウィルスの感染状況が続いて、まだまだ先が見えない世の中ですが、コロナウィルスに負けず、「もう一人のあたたかい家族」として、ご利用者さんのために頑張っていきたいと思います。

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