地域包括支援センターで働く看護師が退職すべき状況と異なる状況3選

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地域包括支援センターで働く看護師が退職すべき状況と異なる状況3選

地域包括支援センターで看護師として働いているけど辞めたい! と思っていませんか?

待ってください!本当に辞めるべき状況か冷静にまずは問題の状況把握をしましょう。もし辞めたいと思ってもシチュエーションによっては辞めるべきか、思いとどまるべきか大きく異なります。

給与が低すぎる、足りない」「書類作業が向いていない」「看護師として治療やケアを行いたい

こういった場合はすぐに辞めるべき状況です。

一方、「次は産業看護師になりたい」「人間関係が悪い」「次にどんな看護師をしたいか決まっていない」と思っている場合には、すぐに辞めるのではなく、しっかり準備や考え方を見直すようにしましょう。

特に理想の看護師像がない場合には、3章を参考に自身の想いをまとめる作業をするのが最大の近道になります。

今の状況を打開するために退職という選択ではなく、まずは冷静に今行うべきことを考えて対応することをオススメします。この記事が将来を考えるきっかけになれば嬉しく思います。

採用情報

1 地域包括支援センターでの看護師を辞めたいと思いすぐに辞めるべき3つの状況

地域包括支援センターでの看護師は高齢者の相談支援、介護予防マネジメント、地域包括支援業務などの役割があります。

基本的に介護保険法に則った支援が求められ、介護保険にまつわる相談業務やケアプランの作成、時には健康教室など介護予防に関連した業務を任されることが多く、病院や施設のような働き方とは全く異なる業務が少なくありません。

普段一緒に仕事をしていなかった、ケアマネージャーや社会福祉士、保健師との関わりも多くなります。そのため働いた後のギャップに戸惑う方もいます。

残念ながらそのような事態に陥った場合にすぐに辞めるべき明確な状況が3つあります。

・給与が低すぎる、足りない

・書類作業が向いていない

・看護師として治療やケアを行いたい

これらの状況にあれば、「すぐに辞めるべき」状況です。転職を視野に入れることをオススメします。

1-1 給与が低すぎる、足りない

地域包括支援センターでの看護師の勤務は日勤帯のみになります。病院や施設で夜勤を辞めた方がギャップに感じるのが夜勤手当の大きさです。

夜勤手当は月給の10%以上の割合を占めており、二交代制の場合で平均46,724円/月、三交代制の場合で平均35,341円です。参考:夜勤手当は魅力!手当額の計算過程と負担少なく稼げる病院・病棟3つを紹介

地域包括支援センターは公的に運営している所と民間で運営しているところがありますが、基本的には公務員に準じて運営していることがほとんどにです。そのため、昇給は必ずしますが、大きく増えることは絶対にないため、給与が低すぎる、足りないと思って頑張ったとしても改善の見込みがありません。

1-2 書類作業が向いていない、続けられる自信がない

地域包括支援センターは公的機関に準じているため、役所に近い職場です。

介護保険法に則っている部分があるため、書類は病院や施設などとは比になりません。特に要支援者への予防プランの作成や、支援計画は書類量も多くあります。

地域包括支援センターで働いている限り書類業務は切り離せないものになっております。ポジションを変えても解消されることは難しいので、書類作業が向いていない、続けられる自信がなければ転職することをオススメします。

1-3 看護師として治療やケアを行いたい

日勤帯で働ける、体力的に考えて地域包括支援センターを選択する看護師は多くいます。

しかし、予防をメインにしており、相談業務やマネジメントが中心になっています。看護師としての治療やケアの業務は皆無になります。

そのため看護師としての治療やケアなど病院や施設のような仕事をしたいと思った場合には、残念ながら転職しない限りその思いを叶えるのは難しくなります。


2 地域包括支援センターでの看護師を辞めたいと思っても思いとどまるべき3つの状況

地域包括支援センターは2005年に設置され歴史も浅く、実習などでも行えない方も多くいるため、イメージがないまま就業する方もいます。

理解がない分病院とのギャップが強く「こんなはずではなかった」と思う方もいるはずです。

しかし、将来を考えたり、抱えている問題によっては辞めずに思いとどまったほうがいいケースがあります。

・いずれ産業保険医などで働きたい

・人間関係が悪い

・次にどんな看護師をしたいか決まっていない

これらの状況にあれば「思いとどまるべき」状況です。まず記事を読んで実行することをオススメします。

2-1 次は産業看護師になりたい

企業などで働く産業保健師や看護師を目指している方は非常に多いです。

倍率は求人によって異なりますが40倍以上です。また定年まで勤める方がほとんどのため、希望する企業が10年以上募集しないということもあります。

そのため辞めてから産業看護師の職を探してもなれない可能性が高いのが現状です。

地域包括支援センターで働いていることはプラスに働きます。キャリアを積んだり「衛生管理者」や「産業カウンセラー」の資格を持っていると有利になるので、地域包括支援センターにとどまり、希望する企業の情報収集をしながらキャリアアップを目指すことが近道になります。

2-2 人間関係が悪い

地域包括支援センターでは今まで医療職種がメインの職場から、ケアマネージャーや社会福祉士など異なる職種と接する機会が増えます。

正直職場が変われば人間関係の変化は必要不可欠です。特に看護師は「人間関係」を理由に退職理由の上位に上がります。

職種が違うからこそ、お互いを知り合うことが大事ですし、看護師は重宝されることが多いので、しっかり上司と相談してイニシアチブを取り改善の努力をまずしてみましょう。

人数も多くはない職場であるからこそ、風通しの変化を感じやすいと思います。まずは辞めるという選択をする勇気よりも、改善する勇気を持つようにしましょう。

2-3 次にどんな看護師をしたいか決まっていない

職場の人間関係や、書類作業の忙殺、地域からクレームなどを頂き衝動的に辞めたいと思った場合に必ず行ってほしいです。

「自分がどんな看護師になりたいか?」を見直すことで、自身の働きたい職場が見つかるはずです。

元気な高齢者の支援を行いたい、地域に貢献したい場合には地域包括支援センターの仕事は適任です。衝動的に退職届の提出を行うのではなく、まずは一呼吸おいて自分の看護師像を明確化して考えるようにしましょう。


3 地域包括支援センターでの看護師から転職する前に絶対に整理すべきこと

看護師の将来像を決めておくことは非常に重要です。案外見直してみると、今の仕事が自分の目指すべき姿であったと感じる場面は少なくありません。もし転職を考えた場合、退職届の前に必ずキャリア形成を見直すようにしましょう。

キャリア形成

もしやり方が見つからなければ上記の図を見て考えると整理しやすいと思います。

看護師のキャリアアップ総まとめ!絶対に理想の看護師になろう!」の記事でも方法を記載してありますので、転職を考えた場合にはまず理想像の見直しと振り返りをしましょう。


4 オススメの転職先3選

3章で記載の自身の将来像、現在働いている地域包括支援センターでの業務で気付いた点を踏まえて今回3つのおススメの転職先を厳選しました。

・高収入を得たいなら夜勤専従看護師

・書類作業が少なく、昼勤務を希望する場合は美容クリニック

・昼勤メインで治療やケアを行いたいなら訪問看護

特に1章で記載した辞めるべき方には最も適している転職先になりますので、参考にして下さい。

4-1 高収入を得たいなら夜勤専従看護師

看護師として収入をすぐに上げるには、夜勤専従という働き方があります。

著者も経験したことがありますが、夜勤が苦にならない方は収入面だけ考えるとピッタリの働き方になります。給与も50万以上になることが多くなります。

ただ病院によって正社員として雇用しない場合がありますので、働き方も勿論ですが、雇用形態や福利厚生などの確認をするとギャップが少なく働けると思います。

4-2 書類作業が少なく、昼勤務を希望する場合は美容クリニック

近年急増しており、ニーズが高いのは美容クリニックです。

土日休むことは難しいですが、日勤メインで働けて給与も高めに設定されています。美容クリニックでは施術や医師の診療の補助がメインになっております。

書類業務はありますが、事務員も配置していることが多いため相談や調整がしやすい職場です。稀に看護師が書類業務を兼ねるクリニックがあるため、求人票や面接時に確認するとギャップが少なくなるはずです。

4-3 昼勤メインで治療やケアを行いたいなら訪問看護

訪問看護は昼勤がメインで、看護師としての治療やケアを行え、地域包括支援センターでの経験も活かせるオススメの職場です。

給与も夜勤ほどではありませんが、高めに設定もされています。患者さんと直接関われる点も病院に近くて人気が徐々に高まっている職場です。

しかし、半数以上が夜間のオンコール対応を行っており、場所によっては10回近くある場所もあります。こちらも求人票や面接時の確認を十分行えればギャップも回避できるので、意識しておきましょう。


5 まとめ:地域包括支援センターを辞めるのは状況別で考える

地域包括支援センターで看護師を辞めたいと考えた場合は、すぐに辞めるのではなく、状況別で考えるようにしましょう。

すぐに辞めるべき状況は「給与が低すぎる、足りない」「書類作業が向いていない」「看護師として治療やケアを行いたい」という場合です。その他の理由であれば辞めるという選択肢ではなく、自身の将来像の明確化や、問題の解消に努めるようにしましょう。

地域包括支援センターでの仕事は2005年からでもあり、確立しきれていない部分もあるので、理想の職場を目指すことで解消することも少なくありません。

予防の観点は政策でも重要視されていますので、是非ご自身の今を振り返りながら最善の方法がこの記事を通して見つかれば幸いです。

 

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