コメディカルとは?定義と全34職種の仕事内容・役割、看護師との関わり方を徹底解説!

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コメディカルとは?定義と全34職種の仕事内容・役割、看護師との関わり方を徹底解説!

「コメディカルって、なんのこと?用語で聞いたことはあるけど、詳しくはよくわからない…。」

「看護師とコメディカルの違いは?看護師の仕事と、どのような関わりがあるの?」

これからはじめて医療現場で働く方や、看護師として入職したての方は「コメディカル」という言葉を聞いても「正直よく分からない…」と悩む方も多いのではないでしょうか?

本記事では、「コメディカル」の定義や、それぞれの仕事内容や役割、看護師とどのような関わりがあるのかなどを、ご紹介していきます。読めば「コメディカル」について、スッキリと理解できますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

採用情報

1 コメディカルの定義

「コメディカル」とは、医師・歯科医師以外の医療に携わる職種の総称を指します。

後ほど詳しく解説しますが、看護師や助産師、検査技師、薬剤師、理学療法士、介護士、医療事務…などが含まれ、各職種の持つ専門性も異なります。

34職種の画像

 

それぞれの専門性を生かし、医師とコメディカルスタッフが互いに協力することを「チーム医療」とも呼び、患者さんに質の高い医療を円滑に提供するためには欠かせないものとなっています。


2 時代はコメディカルからメディカルスタッフという呼び方へ

「コメディカル」という呼び方は近年「メディカルスタッフ」という呼び方へシフトしています。

コメディカルは定義が不明確である、喜劇を表すコメディの形容詞と解釈される場合がある、医師との上下関係を暗に示してしまう、といった理由により、日本癌治療学会や日本放射線技術学会などで「コメディカル」の用語使用を自粛する動きが高まっているのです。(参照:公益社団法人 日本放射線技術学会【会告】【コ・メディカル】という用語の使用自粛について

また、「コメディカル(comedical)」は、医療現場でよく使われる用語ですが、実は和製英語で、正式には英語で「パラメディカル(paramedical)」と呼ばれます。


3 コメディカル34種の仕事内容紹介

ここからは、コメディカルの仕事内容や役割、看護師の仕事との関わりについて解説していきます。

3-1 看護師

看護師の国家免許を有し、医療に関する幅広い知識とスキルを持つ専門職です。医師の診察・治療の補助や、医師指示を受けての医療行為、患者さんへの日常生活の介助や退院時の調整など、仕事内容は多岐にわたります。

患者さんと接する機会も多く、患者さんと医師や他コメディカルスタッフとの橋渡し役としても活躍します。

3-2 保健師

健康を維持するために、地域に住む方の健康をサポートするのが保健師です。乳幼児健診や子育て・介護相談や健康診断など、幅広い年代の方々と関わります。

相談を受けたときには、適切な機関や病院に紹介して、その方が抱える問題解決のために様々な職種と連携します。

3-3 助産師

周産期の女性に関する専門的な知識を持ち、妊婦の健康サポートや、分娩時の介助、産後のケアや新生児のお世話など、妊娠・出産・産後のケアを広く行うのが助産師です。


産科で勤める看護師も助産師と連携し、妊婦や産後のケアやサポート、新生児のお世話や指導などを行います。

3-4 薬剤師(調剤薬局やドラッグストアの薬剤師などはこの限りではない)

薬剤師は、薬剤に関するエキスパートです。処方箋の通りに薬を調剤したり、患者さんに服薬指導をしたり、薬剤の管理を行ったり、薬に関する業務全般を行います。

例えば病院では、様々な疾患や症状を持つ患者さんに対応するため、扱う薬剤も豊富です。そこで飲み合わせに注意が必要な薬剤のチェックの依頼や、治療で使用する薬剤の注意点や観察ポイントなどを相談し、アドバイスをもらいます。
患者さんにとって安心・安全な服薬管理を行うために、薬剤師と看護師の連携は欠かせません。

3-5 臨床検査技師

医師の指示に基づいて必要な検査を実施し、データを提供して報告するのが、臨床検査技師です。検査に関する専門的な知識や技術を持ち、血液や尿などの検体検査のほか、心電図や超音波などの生体検査を実施します。

正確な検査データは、医師の診断や治療方針の決定に欠かせません。看護師は患者さんが安楽な姿勢で検査を受けられるよう検査をサポートしたり、また検査方法や検体の保存方法のアドバイスをもらったり、様々な場面で協力し関わります。

3-6 衛生検査技師

衛生検査技師は2011年以降、新規の資格取得はできなくなりましたが、免許を取得済みの方は現在も変わらず業務を行えます。

臨床検査技師と似た名称ですが、できる業務内容に違いがあり、臨床検査技師は医師指示のもとで検体検査(血液検査や尿検査等)に加えて生体検査(心電図や超音波等)や採血ができるのに対し、衛生検査技師は検体検査のみとされています。

3-7 診療放射線技師

診療放射線技師は、医師・歯科医師以外で唯一人体に放射線を照射できる職種で、放射線検査・治療における専門職です。医師の指示のもと、レントゲンやCTなどの検査や放射線治療を行います

患者さんが円滑に検査や治療を受けられるようサポートをしたり、また緊急の検査が必要になったときに依頼をしたりと、看護師も関わることが多い職種です。

3-8 医学物理士

医学物理士は、放射線を使用した検査や治療が適切に、かつ安全に行えるようにサポートする、専門的な知識を持った職種です。

具体的には、医師と連携して治療計画を作成するほか、放射線治療装置のチェックなどを行います。また医師の処方通りに放射線治療が行えているか確認するのも医学物理士の仕事の一つです。

3-9 臨床工学技士

医療機器に関する幅広い専門知識とスキルを持ち、治療をサポートするのが、臨床工学技士です。医療機器の管理やメンテナンス、操作など、医療の現場には不可欠な存在です。

例えば人工呼吸器の使用方法のチェックや、人工透析の装置の準備や操作など、様々な業務を担います。
安全に医療機器を使用するための勉強会や、病棟での医療機器チェックの依頼など、看護師と関わる機会も多くあります。

3-10 理学療法士

人体の運動機能のスペシャリストが、理学療法士です。傷病や加齢等によって障害や運動機能が低下し、日常生活で基本となる動作(起き上がりや歩行、立ち上がりなど)が難しくなってしまった方に対して、改善や現状を維持するためのリハビリテーションを行います。

看護師と連携して病棟で訓練を取り入れたり、退院後の支援をカンファレンスで検討したりします。

3-11 作業療法士

食事や着替え、整容、入浴などの日常生活に関わる動作が、難しくなってしまった方に対して、作業療法を通じてアプローチするのが作業療法士です。認知症や精神疾患を持つ方の心身の安定にも、作業療法は大きな役割を果たします。

病棟でも作業療法を取り入れることで、患者さんの心身の安定や、日常生活動作の再獲得等の支援が行えます。

3-12 言語聴覚士

言語聴覚士は、言語や嚥下機能の知識を持つ専門職です。傷病による言語障害や摂食・嚥下機能障害を抱えた方に対して観察や検査を行い、発声・発音の練習や嚥下訓練等、適切なアプローチやケアを実施します。

理学療法士や作業療法士と同様に、リハビリテーションの専門職で、看護師と連携が必要となる場面が多くあります。誤嚥リスクの相談などでも、関わることが多いでしょう。

3-13 義肢装具士

義肢装具士は、人間工学やリハビリ等の幅広い知識を持つ職業です。医師の処方によって、事故や疾患等によって手足を失った方への義肢や、体を動かす機能を補助する装具を製作し、調整・メンテナンスを行います。

一人ひとりの体型や生活様式に合わせるために、医師や看護師、リハビリスタッフを含む多職種での連携が必要です。

3-14 視能訓練士

目に関する高度な知識や技術を持つ、視能訓練士。医師指示のもと、目の機能に関する様々な検査を行うほか、矯正や訓練等の治療を行います。

また視機能が低下した方に対して、視能訓練や補助具を選定して、サポートするのも仕事内容の一つです。子どもから高齢者まで、多くの方と関わります。

3-15 公認心理師

心理学について専門的な知識を持つエキスパートが、公認心理師です。心理系の国家資格で、2017年から制度が開始された、新しい専門職です。専門知識を生かして、心理的にケアが必要な方の心理検査や、面談、助言・指導等の支援を行います。

公認心理師を含めた多職種での連携や情報共有によって、患者さんが抱えている心の問題を解決でき、結果安心して治療を受けられることにも繋げられます。

3-16 臨床心理士

公認心理師と同様、心理学の知識や技術を持ち、心に問題を抱える方に様々なサポートを行うのが臨床心理士です。

看護師に患者さんや家族から相談があったときや、心の問題を抱えていることに気づいたときに、臨床心理士に依頼・連携することによって、適切な心のケアができます。

3-17 管理栄養士

管理栄養士は、食事や栄養管理の専門家です。高度な知識を有し、NST(栄養サポートチーム)と呼ばれる、医師を始めとした多職種による医療チームでも、大きく活躍します。一人ひとりに合わせた栄養管理を検討し、栄養状態の改善を目指します。

栄養状態の改善は、褥瘡等の治りや術後の回復を早めるほか、心身の安定など、患者さんのADLやQOLの向上にも寄与します。そのため栄養状態の把握や、適切な栄養管理など、看護師との連携も必須です。

3-18 栄養士

管理栄養士と同様に、栄養士も食事や栄養について豊富な知識を持つ職種です。主に健康維持のために、栄養バランスの良い献立を考える他、給食の提供や栄養の指導、食事の形態の検討・提案等を行います。

嚥下状態によって食事形態を変更する必要があるため、看護師と関わる機会もあります。

3-19 歯科衛生士

歯科衛生士は、口腔内の衛生や歯の健康を保つために欠かせない職種です。歯科医師の診療の補助や、むし歯予防のための処置なども仕事内容に含まれます。

健康的な生活のため、歯の健康や口腔ケアは欠かせません。患者さんに最適な口腔ケアを行えるよう、看護師・歯科衛生士で連携し、方法を検討することもあります。

3-20 歯科助手

歯科医師や歯科衛生士に欠かせないサポート役が歯科助手です。資格を必要としませんが、医療行為は行うことができません。

歯科助手の仕事内容には、歯科治療に必要な器具の準備・後片付け、洗浄等の処理、患者さんへの対応などが挙げられます。

3-21 救急救命士

救急車に乗って傷病者のもとに向かい、容態の確認や観察を行いつつ、医師指示のもと特定行為と呼ばれる緊急時の対応(止血や気道確保、薬剤投与、心肺蘇生など)を行う専門職です。

病院に到着後は医師・看護師等に引き継ぎ、救急車でかけつけたときの状況や、搬送中の患者さんに行った処置やバイタルサイン、状態等の申し送り等を行います。

3-22 社会福祉士

社会福祉士は、常生活を送るのが困難となった高齢者や障害を持つ方等の相談を受け、必要な公的支援や福祉サービスの紹介等の支援を行います。

例えば病院では、患者さんや家族が抱える問題を解決するために、退院後のサービスを検討し、必要時には施設への連絡や入所の調整等を行うこともあります。対象者が、より安定した生活が送れるように、看護師や他職種との情報共有等の連携が必須です。

3-23 精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神障害者の保健・福祉に関する専門家です。精神障害を持つ方やご家族に対して公的支援制度を紹介するほか、なるべく自立した生活を送れるよう社会復帰の手助けを行い、生活をサポートします。

最適なケアやサービスを選定して支援するために、看護師や多職種間での連携が欠かせません。

3-24 介護支援専門員

介護支援専門員は、介護が必要な方や家族からの相談を受け、適切なサポートや介護保険サービスを選定し、ケアプランを作成します。本人・家族の双方が、無理なくより良い環境で生活するために欠かせない、介護や介護保険に関する専門です。

看護師は患者さんの退院後の生活環境のアセスメントし、介護支援専門員や他コメディカルスタッフとカンファレンス等を行い、適切なサービスを検討します。

3-25 介護福祉士

介護福祉士は、介護に関する専門知識やスキルを持つ職種です。介護の提供だけでなく、介助者への指導や、家族からの介護相談など、幅広く活躍します。

看護師と介護福祉士が互いの役割を果たし、情報共有を行うことで、要介護者や家族に適切で円滑な医療サービス・介護サービスの提供ができます。

3-26 保育士

子どもの保育のスペシャリストが保育士です。乳幼児期の子どもを預かり、食事や排泄等の日常生活に関するお世話から、遊びを通した発達の促し、安全の確保、体調管理など、子どもに必要な保育や生活を提供します。

小児病棟でも、保育園でも、看護師と保育士との関わりは欠かせません。それぞれの専門性を生かし、協力することが大切です。

3-27 歯科技工士

歯科医師の指示のもと、治療に必要な被せ物、入れ歯やインプラントの作成や調整、メンテナンスを行うのが、歯科技工士です。

一人ひとりに合わせて作製しなければならないため、高い技術力や知識が必要となります。

3-29 はり師

東洋医学に基づき、鍼(はり)で体のツボを刺激して、自然治癒力や免疫を高めたり痛みを和らげたりするのがはり師の仕事です。患者さんから体の不調を聞いたり、観察したりしながら治療します。

体への負荷が少ない治療法として、病院でも取り入れられる場合があります。

3-30 きゅう師

体のツボに灸(きゅう)で熱を発生させることによって、心身の不調を取り除くのが、きゅう師の仕事です。

はり師と同様、東洋医学に基づいた治療で、体への負担が少なく、自然治癒力・免疫を高めて病気を予防したり、痛みを和らげたりします。

3-31 あん摩マッサージ指圧師

「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」に基づく資格を持ち、人体に対しあん摩・マッサージ・指圧を行う専門家です。

痛み・不調のある部分やツボに施術することよって、体の痛みを軽減し、不調を改善します。

3-32 柔道整復師

柔道整復師は、捻挫や脱臼、骨折などに対して手術ではなく、非観血的にアプローチしたり、運動訓練等のリハビリや指導を行ったりする、骨や筋肉に関する専門家です。

機能訓練指導員として、介護施設などで看護師と関わることもあります。

3-33 診療情報管理士

様々な診療に関する記録が書かれた診療情報を、適切に分類し、管理するのが、診療情報管理士です。

診療情報には、医師や看護師等の記録や、検査データなど様々な情報が含まれます。それらの情報を記載漏れや誤りがないかチェックしたり、国際的な分類に基づいて情報を整理したりします。

3-34 医療事務

医療事務には様々な業務があります。病院の受付や、医療費を計算したり、医師の代行で電子カルテを入力したり病院の運営に欠かせない存在です。

ここでは、医師事務作業補助者と、医療保険事務の仕事内容をご紹介します。

3-34-1 医師事務作業補助者

医師が診療に専念できるよう、事務作業のサポートを行うのが医師事務作業補助者です。医師の診察や指示に従って、医師の代わりに紹介状・診断書・処方箋の作成や電子カルテへの入力などを行います。

3-34-2 医療保険事務

医療保険事務は、医療保険制度に則り、レセプト(診療報酬明細書)の作成やそれに係る業務等を行います。

また病院の受付や会計業務も仕事内容の一つで、患者さんがスムーズに治療を受けられるように説明や案内をします。


4 まとめ

医療には、様々な専門性を持つコメディカルの連携や活躍が欠かせません。多職種を繋ぎ、スムーズに連携するようにするのも、看護師の仕事の一つです。

まだ看護師になりたて、という方は、たくさんの職種の方がいて驚くこともあるかもしれません。本記事を読んで、ぜひお仕事で生かしてみてくださいね。

 

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