訪問看護師の代表的な2つの役割と担うべき11の役割

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訪問看護師の代表的な2つの役割と担うべき11の役割

訪問看護師の役割のイメージってどんなものがありますか?

「全ての支援を行わないといけない」

「何でも対応してあげないと困りそう」

看護師の多くは、沢山の業務や複雑なイメージを持っているようです。かくいう著者も訪問看護に携わる前は、同じような印象でした。

実際訪問看護師として代表的な役割は「療養上の世話」「地域との他職種連携」のたった2つになります。その中から分類しても、担うべき役割は以下の11項目になります。

・病状の観察

・在宅療養のお世話

・介護予防

・医師の指示による医療処置

・在宅でのリハビリテーション

・褥瘡の処置・予防

・認知症・精神疾患のケア

・ターミナルケア

・薬の相談・指導

・医療機器の管理

・ご家族への介護支援・相談

是非、在宅でのイメージがつかない病院看護師はこの役割を知って訪問看護師との連携に役立てて下さい。

 

採用情報

1 訪問看護師の代表的な2つの役割

訪問看護師の役割は病気や障害あるいは、人生の最期を迎えようとしている患者さんが、住み慣れた在宅で「その人らしい生活」を行うためにサポートをすることです。

在宅では点滴や内服管理、褥瘡の管理など治療に関わることだけではなく、ご家族への支援や他職種との連携を担う役割なども求められます。その中で訪問看護師の役割を大きく2つに分けると「療養上の世話」と「地域との他職種連携」になります。

1-1 療養上の世話

皆さん、看護師の2大責務を覚えていますか?

それは「診療の補助」と「療養上の世話」です。

病院が「診療の補助」の面が強いのに対して、訪問看護では「療養上の世話」の面が強いのが大きな役割の違いになります。その中でも大きく分けると9つに分類されます。

・病状の観察

・在宅療養のお世話

・介護予防

・医師の指示による医療処置

・在宅でのリハビリテーション

・褥瘡の処置・予防

・認知症・精神疾患のケア

・ターミナルケア

1-2 地域との他職種連携

訪問看護では療養上のお世話と共に重要な役割が「地域との他職種連携」になります。

在宅で生活する上で、専門職が近くにいない場合不安が強かったり、専門的な知識は患者さんやその家族で解決しない場面が多々あります。そういったときも訪問看護師が解決や調整する役割が求められています。

・薬の相談・指導

・医療機器の管理

・ご家族への介護支援・相談


2 訪問看護師が担うべき11の役割

訪問看護師の代表的な役割は2つになりますが、細かく担うべき役割を分類すると11項目あります。患者さんの状態や生活環境によって異なりはしますが、大別すると実は11の役割になります。

2-1 病状の観察

病状の観察は訪問看護師として最も基礎的なものになります。

基本的に訪問看護ではバイタル測定を行いモニタリングします。病状から異常がないかの確認を毎回行います。必要があれば呼吸状態や食事状況、睡眠状況などを確認し変化がないか観察し、観察した状況からアセスメントを行い必要な看護計画を立案します。

2-2 在宅療養の世話

入浴や清拭、足浴、爪切りなどの清潔動作に始まり、腹部マッサージや摘便などの排泄管理、独居の方であれば療養環境の整備などを看護師が病状に合わせて支援します。

訪問看護は30~60分で設定されているため、限られた時間に必要な看護を行うことが求められます。病院ではなかなか行えなかった、足浴や爪切り、療養環境の整備を時間内でできる限り行えることがやりがいの1つにもなっています。

その他、体位変換や食事介助、口腔内の清潔維持など、状態に合わせて介護士やご家族との役割分担で看護的な視点が必要なものを選択して援助します。

2-3 介護予防

病院と違い、常に傍に寄り添えない訪問看護にとって介護予防は非常に重要です。褥瘡のリスクがある方は、寝具の調整や、塗用剤の検討、肺炎のリスクがある場合は食事指導やリハビリ、転倒リスクのある方は動線の環境整備など看護の視点が求められます。

2-4 医師の指示による医療処置

訪問看護では「訪問看護指示書」が医師からの指示になります。訪問看護指示書に関しては「 訪問看護指示書の基礎知識を事例とともに丁寧に1つにまとめました」の内容を参照ください。

指示書に基づいて、点滴や処置、気管カニューレの管理や吸引などの医療処置を行います。人工肛門のケアや採血、経管栄養の注入なども指示によっては行います。口頭指示になってしまうことも少なくないので、必ず指示書の記載や記録への記載が大事になります。

2-5 在宅でのリハビリテーション

訪問看護では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の訪問もあります。専門職に委ねるケースもありますが、経済的な問題や、保険点数上の兼ね合いで看護師が担うケースが少なくありません。

治療的観点でのリハビリテーションは勿論のこと、予防的な観点でもリハビリテーションが求められます。寝たきりの方だけではなく、拘縮予防や廃用症候群の予防でも看護師のリハビリはニーズがあります

2-6 褥瘡の処置・予防

在宅では自宅でその人らしく過ごすケースが多いため、褥瘡やそのリスクが高い方が多いです。訪問看護での治療は勿論のこと、予防的側面は強く求められます。被覆材の選択や塗用剤の選択を医師と連絡を取りながらの検討が重要になります。

住環境の整備や、栄養状態の改善や現状把握なども必要な看護に含まれます。

2-7 認知症・精神疾患のケア

訪問看護では認知症や、精神疾患のケアを求められる場面が年々増えてきています。特に独居の方も多くいるため、在宅での環境整備などは重要な役割になります。

疾患により整容面が悪化するケースが多いので清潔援助や、内服管理が求められます。

2-8 ターミナルケア

ターミナルケアでは療養支援も重要ですが、患者さんやその家族への精神的支援が最も重要になります。

ターミナルケアとは?身体的・精神的・社会的ケアで生活の質を向上」に記載もありますが、身体面・精神面・社会面の3つの側面にフォーカスを当てて訪問看護の提供が求められます。

2-9 薬の相談・指導

内服管理は訪問看護師では毎日行えないため、在宅で内服を継続できるような支援の工夫は必要です。

必要であれば、服薬カレンダーの使用や一包化への変更も適宜行います。その上で欠かせないのが薬局との連携になります。薬剤師に分包の工夫や形状の相談は重要になります。

独居の方であれば、訪問薬局の導入などで、理解を深めてもらえる連携も必要になります。

2-10 医療機器の管理

吸引機や吸入器などは福祉用具事業者と、呼吸器や酸素療法器などは専門業者と連携し管理を行う必要があります。

故障などは生命の危機に直結する機会があるため、トラブルシューティングを十分行っておくのが大事です。点検の頻度などの確認も重要な業務になります。マニュアルなどが機器の周囲にあることが多いので確認しましょう。

2-11 ご家族への介護支援・相談

在宅で生活する上で家族への支援は必要不可欠です。

病状のリスクに加え、必要なサービスなどはケアマネージャーと連携して調整する必要があります。

看護・介護の知識や技術へのアドバイスや、家族が抱える悩みに耳を傾けることも大切になります。共感と傾聴を行うことが看護師に求められます。


3 まとめ:療養上の世話と他職種連携が重要!

訪問看護師の役割は「療養上の世話」と「他職種連携」が重要になります。

病院では「診療の補助」がメインになりますが、訪問看護は「療養上の世話」がメインになることが役割として違いの大きな部分になります。細かく11個に分類はしましたが、病院看護師も実践していることも多いので、それぞれイメージすることが訪問看護師とのスムーズな連携に繋がります。

また訪問看護師に興味がある方も、役割がわかりやすくまとめましたので、ご活用して頂ければ嬉しく思います。

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