看護師5年目は転職すべき?転職すべき理由は90%以上同じであった

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看護師5年目は転職すべき?転職すべき理由は90%以上同じであった

看護師になって5年目のあなたは、転職すべきか、すべきでないか悩まれていませんか?

実は5年目看護師の80%以上は転職や異業種への挑戦などを考えています。

なぜなら今の職場を決めた理由を考えてみてください。ずっと働くことをイメージせずに、ただただ周りに流されていたり、表面上で決めていた方が大多数ではないでしょうか。

ここでは5年目看護師が考えるべきこと、そして多くの方が実施する転職に関しての情報を記載しています。読み終われば、少なくても自身の現状と将来像をイメージできる結果となります。

また最後には絶対に転職しないほうがいい例も載せておりますので、自分がどのような看護師ライフを送ることができるか考えるきっかけになるはずです。

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1. 5年目の看護師は転職すべき!

5年目の看護師は転職すべきであり、時期としては最良となります。

なぜなら一通りの看護技術も身に着き、プリセプター業務やリーダー業務など一通りの業務をこなせるようになるためです。

4年目ではリーダー経験まで行っていない病院もありますが、5年目では90%以上の看護師がリーダーを経験しています。だからこそ、5年目を迎えた看護師はどの転職先も喉から手が出るほど欲している状態になります。

また、ある程度の業務ができるのに、自分のやりたい看護ができていない方が大半になります。

日本医療労働組合会が2014年に発行した看護職員の労働実態調査による勤続年数についての結果データでは、5年未満が37.9%となっています。年齢的にも精神的にも成熟し、環境の変化にも対応できる5年目の看護師はやりたいことをするべき時期になっています。

そのため、5年目の看護師は必ず自身の思い描く看護師になるべく、転職をお勧めします。ただ転職が適していないパターンがありますので、そちらに関しては4章で解説します。


2. 5年目看護師のよくある5つの悩みとその解決策

5年目の看護師の悩みは共通しています。

夜勤をこのまま続けることができるのか、

有給休暇って師長が勝手につけるものなのか、

給与って高いのか低いのか、などなど。

ここでは5年目の看護師が抱く共通の悩みを解決していきます。悩んでいるのはあなただけではありません!

Q1. 夜勤がきついのですが転職すべきでしょうか?

夜勤がきついと感じるのでしたら転職すべきです。なぜなら夜勤勤務における問題は様々あり、健康面を考えると夜勤勤務をやらないことが一番の問題解消になるからです。

交代制勤務により体内時計に反する睡眠パターンが多くなり、勤務中に強い眠気や就寝時に眠れないなどの睡眠障害が起こることは、交代勤務睡眠障害(SWD)として定義されています。夜勤業務従事者にはこのSWDの方が非常に多くなります。

夜勤業務を週に4回以上すると55%以上のヒヤリハットが増加したり、連続勤務でのリスク増加もデータが下記で出ております。

連続夜勤回数

リスク

2夜

6%増加

3夜

17%増加

4夜

36%増加

特に5年目で慣れてきた環境できついと感じるのでしたら、訪問看護やクリニックなどの転職をお勧めします!

Q2. 有給休暇を師長が勝手に割り振って使われてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

有給は看護師の権利ですが、そういった実態は多くあります。また、有給休暇が全く取れない看護師も沢山いますが、実はしっかり取れる病院や施設も多くあります。

2013年に公表された「看護職員の労働実態調査」では、有給休暇の年間の取得日数は平均8.86日となり、内訳は以下となります。

有給休暇取得日数

割合

20日以上

5.6%

10日以上

44.5%

5日以下

31.4%

0日

3.3%

日本人の平均有休支給日数が20日なのに対して消化日数は10日、消化率は50%です。看護師では10日の休暇を取得しているのは、4割台なので日本の平均以下ということになります。

そのため、差が大きくなるので、有給が使えなければ施設や、有給取得率を提唱している病院への転職をお勧めします。

Q3. 2交代で夜勤を6回して年収が450万です。仕事量に見合ってない気がしますがもっと年収を上げることは可能でしょうか?

答えは勿論可能です!5年目での平均年収は456万円で平均の月収は27.6万円となります。こちらは残業代や夜勤手当なども含む額になっております。女性の5年目の平均年収が380万円程度のため、70万円程度年収は高くなります。

勿論夜勤など不規則な業務での収入のため、一概に多いとは言えませんが社会の平均と比べると高収入になります。

決して少なくはありませんが、転職して改善することは十分可能です。病院や訪問看護は年収UPが見込めますし、施設でも管理職などで多くの手当を見込めます。

Q4. 気付いたら同期が全員いなくなっていました。どうすればいいでしょう?

よくある例で、ふと周りを見渡すと、いつも「頑張ろうね!」と言っていた同期がいなくなります。早々に看護師は自分には向かないと辞めたり、上司と喧嘩をして辞めるなど理由は様々です。

多くの看護師が寿退社しかないと考えがちですが、そこまで多くの看護師が辞めるには必ず理由があります。しっかり情報を収集して転職準備を始めましょう。

Q5. 後輩からは頼られ、上司には仕事を押し付けられています。

看護技術も一通り覚えて、病棟内の業務全てをこなせるのが5年目の看護師です。病棟でも頼られる存在で、やりがいも大きくなります。

そんな中、もちろん後輩からは仕事の相談を受けたり、頼られたりします。一方、自分の上司である主任や師長などからは、期待を一身に受け始めます。

後輩達の大変さを一番良く理解をした頼りになる存在になりながらも、上司からの圧力で時に厳しいことを言われたり、指導されたりすることが多くなります。

俗にいう中間管理職の立ち位置となるので、そろそろ転職先をいくつか見繕いましょう!


3. 5年目看護師の転職先別メリット・デメリット

5年目の看護師はほとんどの業務を経験しているので、転職には有利な条件が揃っています。ただそれぞれの転職先のメリット、デメリットがあるのでしっかり見極めるようにしましょう!

3-1. 専門性を高めたい方は病院への転職

専門性を高めたい看護師は病院への転職をおすすめします。
下記に病院で勤めることのメリット・デメリットを紹介します。

メリット①:研修や勉強会を沢山受講できる!

研修会・セミナーが頻繁に開催され、診療科目が多いことから様々な症例に多く当たることができるので、幅広い医療の知識・臨床経験を得られる環境が整っています。そのため、看護師としてスキルアップを目指している方や、将来はこうなりたいとキャリアステップを考えている方の転職が多いです。

メリット②:ベテランも多く在籍しているので先輩看護師に教わることができる!

先輩看護師がマンツーマンで指導・教育するプリセプター制度や、キャリア開発を目的としたクリニカルラダー制度があるため、足りない知識・技術は何なのかと問題点・改善点を明確にすることができます。

メリット③:社会保障や退職金を重視するならやっぱり病院が一番!

患者数も多いのでそれに伴い、業務量や管理数が増えるので手当も高く設定されているのが一般的で、社会保険や退職金制度も充実しています。専門看護師や認定看護師の選択も容易です。

デメリット:指導されたくない、勉強したくない、人間関係に疲れた方は病院は絶対NG

病院側が積極的に教育に力を入れているため、研修やセミナーが義務付けされている場合がほとんどです。仕事終わりにセミナーに参加したり、自分の時間を割いたりすると、心身的に負担が大きくなります。様々な診療科目があるために、他の診療科への異動命令が下されるケースもあるので、希望通りの診療科で働き続けることができるとは限りません。病院では様々な診療科があるので、それに比例して看護師の数も多くなる分、どうしてもトラブルが発生しやすくなります。医師の指示で動く業務も多いため精神的、肉体的にもハードな面もあります。

3-2. 介護士を束ねたり、他職種を率いたい方は施設転職!

介護士を束ねたり、他職種を率いたい方は施設転職が向いています。
メリット・デメリットは下記となります。

メリット:看護師として重宝されたい方にはピッタリ。

看護師が少ないため管理職になりやすく、自分の指示で介護士を動かすことができることです。施設での貴重な存在でもあるため、重宝されて大事にされる傾向にあります。意外にも食事なども支給されることが多く、給与水準も高いです。 

デメリット:看護業務に自信のない方、他職種との調整をしたくない看護師は向いていません!

看護師が少ないため責任が大きく、介護士の指導で慣れない業務が多い、医療行為が少ないため看護師としての技術の低下があります。一番多いのは介護士やケアマネージャーなどの介護職との人間関係で悩んでしまう方が多くいます。

参考記事:老健(介護老人保健施設)の看護師の仕事内容と給与・待遇の実態

3-3. 患者さんとじっくり関わりたい・地域貢献したい看護師は訪問看護

患者さんをじっくり看たい、地域に貢献したい看護師は絶対訪問看護が合います。
メリット・デメリットは下記となります。

メリット:患者さんと平均60分以上関われるのが訪問看護最大の魅力!

訪問看護は認定資格を目指すことも可能ですし、今後確実にニーズが増えていく分野ですので、看護師としてのキャリア形成の観点、スキルアップの観点から考えても魅力ある選択肢です。また、患者や家族とも深く関わっていく訪問看護の仕事は、大変さもある反面大きなやりがいも感じられます。30〜90分と一人の患者様に関わる時間も長いことや、外に行く勤務形態のため自由度が高いです。日勤業務がメインになりますが、給与水準は高い傾向にあります。

デメリット:看護以外の業務をしたくない方は訪問看護はNG

逆に24時間対応の訪問看護ステーションで働いている看護師の方からは、夜間のオンコールが負担になります。訪問看護においては患者や家族とのコミュニケーションが何よりも重要となりますが、入職当初は以前の担当看護師と比較されることもあり、慣れるまで時間がかかります。そして、訪問看護の場合は看護記録や業務管理などパソコンで行う事務作業も多くなり、看護業務以外の仕事が多いです。

参考記事:訪問看護はやりたいと思うならオススメ!その理由と気になる質問5選

3-4. ワークライフバランスを重視する方はクリニック

ワークライフバランスを重視する方、特に。暦通りに働きたい方にはクリニックがおすすめです。
メリット・デメリットは下記となります。

メリット:夢の土日祝日休み!

クリニックでの仕事のメリットは、夜勤業務がなく日勤業務のみ、日曜日が定休日、家庭と育児の両立がしやすい、医療処置が少ないため精神的な負担が少ない、数が多いので自宅付近を探すことが用意などが挙がります。

看護師として専門性やスキルに自信がなくても、国家資格を活かして働くことは可能です。

デメリット:給与は今まで通りを期待してはいけません。

給与が安い、イレギュラーな休みがとりにくい、看護師以外の業務が多い(掃除や電話対応、カルテ整理など)、看護師としての手技の維持が難しい、院長や同僚看護師との相性が悪いなどがあります。

参考記事:クリニック看護師の仕事内容は?やりがいからデメリットまで徹底解説

3-5. 子供だけを看たい方には保育園!

もう病人とは関わりたくない、元気な子供だけを看たい方には保育園をおすすめします。
メリット・デメリットは下記となります。

メリット:病気を看るよりも元気な子供を見たい方には最適。

意外と知られていませんが、看護師は保育園でも働けます。保育園の一番のメリットは元気な子供が常に相手ということです。病院やクリニックではご高齢の病気の方が相手だっただけに関わり方はかなり違います。精神的にも楽なことや、子供から元気がもらえます。また暦通りの働きなので規則的な生活を送ることができます。

デメリット:看護師としては成長できないので要注意。

どうしても責任の重さや夜勤がない分給与は低めになっています。また子供だけでなく保護者の対応が大変という点も挙げられます。

そして保育園で働いた場合、転職がしにくくなる可能性が高いため、覚悟を持って保育園には就業したほうがいいです。

参考記事:保育園の看護師の役割や業務内容から悩み・対処方法まで徹底解説

3-6. その他

その他、企業看護師や派遣看護師などの働き方も多くはありませんが存在します。


4. 5年目看護師が転職を思いとどまるべき2つの理由

転職を考える5年目の看護師が、思いとどまる理由があります。

それは専門看護師や認定看護師を目指す場合、あるいは主任やチーフなどの管理職を目指す方です。

同じ病院でのキャリアが求められることが多いので、目指すものがはっきりある5年目の看護師は転職を考えなくなります。

パターン① 専門看護師を目指す5年目看護師

専門看護師は、がん看護、精神看護、地域看護など13分野に分かれています。

5年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得した後に、専門看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。

5年の実務経験により取得要件は満たすため、現在の5年間の経験を経て、専門看護師を目指す場合は転職はお勧めできません。但し、専門看護師は大学院に行く必要があるため、体制がない病院であれば転職をする理由になります。

参考記事:目指すべきは認定看護師?専門看護師?比較表をもとに徹底解説!

パターン② 認定看護師を目指す5年目看護師

認定看護師は救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケアなど21分野に分かれています。

5年以上の実践経験を持ち、日本看護協会が定める615時間以上の認定看護師教育を修め、認定看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。

認定看護師は専門看護師ほど長期間の学習は必要ありません。病棟以外にもスペシャリストとして看護師の育成や、地域での講演などの機会を与えられます。専門看護師同様体制があればそのまま学校が最短ですが、なければ取得を目的に転職を検討すべきです。

参考記事:廃止ではなく新たな制度へ!認定看護師制度をわかりやすく徹底解説!

パターン③ 管理職を目指す場合

管理職の基準は病院によって様々です。5年目でリーダーまでできるようになれば、次は主任の道になります。どうしても、病棟での看護師経験が条件になりますので、上司に相談することで目指せます。但し、管理職のポストが埋まっている病院も少なくありません。その場合は管理職を募集している病院やあるいは、施設や訪問看護ステーションなどが最短になるケースも少なくはありません。

参考記事:主任看護師の給料はどのくらい? キャリアアップで給料も大幅アップする?


5. まとめ

さいごに看護師の働き方は多岐に渡ります。5年目という油の乗った状態で将来を見直すには最適な時期になります。

看護師は売り手市場ではありますが、働き方で処遇や給与、将来像も大きく変わるので、この機会に人生を見直して素晴らしい看護師ライフを過ごして下さい!

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