老健(介護老人保健施設)の看護師の仕事内容と給与・待遇の実態

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老健(介護老人保健施設)の看護師の仕事内容と給与・待遇の実態

老健(介護老人保健施設)とは、入院は必要ないが在宅に戻るには心身の機能が不十分だという要介護者が、在宅での生活が可能になるまでの期間リハビリをする施設です。

老健で働く看護師の役割は、入居者さんが在宅に戻るのを支援することで、主な仕事内容は入居者さんの健康管理と日常生活援助です。

老健で看護師として働くことには、体力的な負担が少なく落ち着いて働けるというメリットがあり、入居者さんが在宅に戻る姿にやりがいを感じることができます。

一方で、医師が不在の時間帯に医療的な判断をしなければならないという負担や、多職種連携の要を担うという難しさもあります。そのため、老健での仕事が自分に向いているのかどうかをよく検討しなければ、転職したもののストレスが大きいという事態になる危険性があります。

そこでこの記事では、以下について詳しく解説します。

▼看護師として老健で働くための基礎知識

▼老健における看護師の仕事内容・役割

▼老健で働く看護師の1日のスケジュール

▼老健看護師の給与・待遇の実態

▼老健で働く4つのメリット

▼老健で働く上での大変さ2つ

▼老健看護師に向いている人3タイプ

この記事を読むことで、老健で働く看護師の仕事について網羅的に理解することができ、自分に向いているかどうかを判断できるようになります。

老健への転職を検討するための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

目次

1. 看護師として老健で働くための基礎知識 

まずは、老健に関する基礎知識を確認しておきましょう。

老健とはどのような施設で、そこで看護師はどう勤務するのかについて理解することで、老健で働く看護師の仕事内容がイメージしやすくなります。

それでは、老健の定義や特徴・看護師の勤務体制などについて解説していきます。

1-1. 老健(介護老人保健施設)とは?

冒頭でご説明したように、老健とは「入院は必要ないが在宅に戻るには心身の機能が不十分だという要介護者が、在宅での生活が可能になるまでの期間リハビリをする施設」です。

老健は、介護保険法によって以下のように定義されており、病院と在宅の中間施設という役割を担います。

「介護老人保健施設」とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。(介護保険法第8条第28項

ちなみに、「介護老人保健施設」に似た言葉として「介護老人福祉施設」がありますが、これは特別養護老人ホームのことを指します。

1-2. 老健の種類

老健にはいくつかの種類があり、以下2つの要件によって分類されています。

①在宅復帰機能の強さによる分類

②医療ケア対応度の高さによる分類

どの種類の老健かによって、施設の雰囲気や看護師の働き方が若干異なることがあるため、事前に確認しましょう。

①在宅復帰機能の強さによる分類

在宅復帰率やベッド回転率などの算定要件を高率で満たす在宅強化型・中程度満たす加算型・要件を満たさない従来型に分類されます。

在宅復帰機能が強いほど入居者さんの入れ替わりが多く、スピード感のある働き方が求められる可能性があります

②医療ケア対応度の高さによる分類

従来タイプと、より高度な医療ケア体制を整えた介護療養型老人保健施設(新型老健・転換老健)に分類されます。

介護療養型老人保健施設の入居者さんは医療ニーズが高く、より病院に近い働き方になるでしょう。

ただし最近では、介護療養型老人保健施設の介護医療院への転換が増えている状況です。

1-3. 他の介護施設との違い

主な介護施設には、以下の6種類があります。

公的   施設

介護医療院

医療ニーズの高い要介護者が看取りも含め長期的に入居する
※介護療養型医療施設(介護療養病床)の後継施設

介護老人保健施設(老健)

在宅復帰を目指す要介護者がリハビリ目的で入居する

特別養護老人ホーム

要介護3以上の人が長期的に入居する

民間   施設

有料老人ホーム

介護度に応じた幅広いサービスを提供する高齢者施設

サービス付き高齢者向け住宅

安否確認と生活相談がメインサービスの賃貸住宅

グループホーム

認知症の高齢者が少人数のユニットで共同生活をする

これらの介護施設には、以下のような違いがあります。

種類

医師の配置

看護師の配置

入居者の介護度

介護医療院

常駐

夜間も常駐

要介護1~5

介護老人保健施設(老健)

常駐

夜間もほぼ常駐

要介護1~5

特別養護老人ホーム

非常勤

日中のみが多い

要介護3以上

有料老人ホーム

往診・通院

日中のみ

自立・要支援・要介護

サービス付き高齢者向け住宅

往診・通院

訪問看護

自立・要支援・要介護

グループホーム

往診・通院

不在の施設が多い

要支援・要介護

老健とその他の介護施設の大きな違いは、終身ではなく期限付きの入居で在宅を目指すという点です。老健では、入居者さんの状況によって入居期間の延長は可能であるものの、原則として3ヵ月までと定められているのです。

また、医師の常駐が義務付けられており、介護医療院に次いで医療ニーズの高い入居者さんへの対応が可能となっています。

夜間の看護師の配置は義務付けられていませんが、ほとんどの施設では24時間常駐していることもあり、介護施設の中でも医療色が強い施設だといえます。

1-4. 老健の入居者さんの特徴

老健の入居者さんは、「在宅で生活するには心身の機能が不足していてリハビリが必要な状態の人」であり、「高齢で介護度が高く何らかの医療行為を必要とする場合が多い」という特徴をもちます。

老健の入居条件は「65歳以上の高齢者で要介護1以上の認定を受けていること」ですが、実際には入居者さんのうち85 歳以上が 60.9%、要介護4以上が 46.0%に上るとされています(2015年看護協会)。

また、最近では尿路感染や肺炎は施設内で治療をするという老健が増えてきています。そして、退去先が病院だという人は40.6%2013年厚労省)だとされています。

つまり老健の入居者さんは、リハビリと同時に治療をしたり、入院が必要な状態に変化したりすることから、健康管理と医療ケアの需要が高い人だといえるのです。

1-5. 老健の看護師の配置基準

老健の看護師配置基準は、以下のように定められています。

  • 入居者3人に対し、看護師または介護職員が1人以上
  • 看護師・介護職員の総数の7分の2程度が看護師
  • 入居者100人あたり看護師9人

つまり、入居者さん10人強に対して看護師1人程度という配置になります。

1-6. 老健の看護師の勤務体制

老健では看護師の夜間配置は義務付けられていませんが、24時間常駐とする施設が78%2015年看護協会)に上り、ほとんどは2交代制で勤務します。

施設の規模にもよりますが、日勤の平均人数は看護師5人+介護士13人夜勤では看護師1人+介護士3人程度で勤務するケースが多いようです(2015年看護協会)。

ただし、施設によっては夜勤専従の看護師を採用しているところもあるため、夜勤のみ・日勤のみという希望に応じて働くことも可能です。

ちなみに、老健の医師は「常駐」ですがこれは雇用上の定義であり、勤務上は「平日日中のみ」というケースが多いため、夜勤のときには医師不在で何かあればオンコールということになります。

2. 老健における看護師の仕事内容・役割

老健の特徴と看護師の勤務体制がわかったところで、看護師に求められる役割や具体的な仕事内容についてみていきましょう。

どのような役割や業務が求められるのか理解できると、自分にできそうかどうかが判断しやすくなります。

老健における看護師の仕事内容・役割のうち欠かせないものは、「医療行為を含む健康管理」と「日常生活援助」です。

それに加えて、多職種連携の調整役を担ったり安全な療養環境を整備することも求められます。

2-1. 入居者さんの健康管理

老健における看護師の役割として最も重要なのは、入居者さんの健康状態を把握し、必要があればすぐに医療処置が受けられるようにすることです。

そのために、バイタルサインのチェックを始めとするフィジカルアセスメントを行い、異常を早期発見することが求められます。

また、栄養・休息・清潔などの状況をしっかりと把握し、入居者さんの個別性に応じた健康的な生活を整えることや服薬管理も必要になります。

2-2. 医師の指示による医療行為

老健では、何らかの医療行為を必要とする入居者さんも多くいます。看護師には、医師の指示に基づいて正確な医療行為を提供することが求められます。

2015年の日本看護協会の調査によると、老健で行われることが多い医療行為には、その割合が多い順に以下のようなものがあるとされています。

・褥瘡処置
・尿道留置カテーテルの挿入・管理
・経管栄養
・吸引
・インスリン注射
・人工肛門の管理
・末梢静脈注射
・酸素療法

入居者さんの全身状態を維持するための医療行為をベースとして、肺炎や尿路感染など施設内でできる治療のための医療行為も実施することになります。

2-3. 日常生活援助

老健の人員配置は、入居者さん100人あたり看護師9名・介護士25名です。介護士の方が人数が多いという特性上、日常生活援助のメインは介護士が担うというケースが多くなりますが、もちろん看護師も一緒に行います。

看護師は、日常生活援助をすることそのものに加えて、援助を通して入居者さんの状態を把握したり、よりよい援助方法を介護士に提案する必要があるのです。

また、老健の入居者さんはリハビリを目的にしているため、生活動作の中でいかに心身の機能を高めていくかという視点も大切になります。

2-4. 多職種連携の調整

老健では、医師・看護師・介護士・リハビリセラピストなどの多職種が入居者さんに関わります。その中で、看護師は調整役を担う場合が多くなります。

これは、看護師は入居者さんと関わる時間が長く、医療と看護・介護の両面からアセスメントしていて、入居者さんのことをよく理解しているためです。さらに、多職種それぞれとやりとりする機会が最も多いのが看護師だからです。

そのため、カンファレンスや引継ぎにおいて入居者さんの状態を説明したり、多職種の意見をまとめて目標を共有するという役割が求められます。

2-5. 施設環境のマネジメント

施設の環境が安全であるかを確認し、必要であれば改善を図るという役割を担う場合もあります。

看護師は安全管理に関する教育を受けていること・医療的な観点からリスクを予知できることから、事故の危険性がないように環境整備をしたり、感染予防に関するマニュアル作成やスタッフ教育などを行えるとよいでしょう。

3. 老健で働く看護師の1日のスケジュール

老健の看護師の仕事内容がわかったところで、それをどのようなスケジュールで進めていくかについてみていきましょう。老健での働き方について、より具体的なイメージが湧いてくるはずです。

老健での看護師の勤務体制は、ほとんどが2交代制です。ここでは、そのスケジュールの一例をご紹介します。

日勤

8:30

夜勤からの引継ぎ・情報収集

9:00

入居者さんの健康状態や朝の内服状況を確認

10:00

医師からの指示受け・診察介助・医療処置

11:30

日常生活援助・昼の配薬準備

12:00

食事介助・配薬

13:00

休憩

14:00

日常生活援助・カンファレンス・会議

16:00

入居者さんの状態確認・記録

17:00

夜勤への引継ぎ

 

夜勤

17:00

日勤からの引継ぎ・情報収集

17:30

入居者さんの状態確認・夕の配薬準備

18:00

食事介助・配薬

19:00

日常生活援助・就寝前の配薬 

21:00~

巡回・体位変換やおむつ交換・記録

交代で休憩

6:00

入居者さんの状態確認・日常生活援助

7:00

朝の配薬準備

8:00

食事介助・配薬

8:30

日勤への引継ぎ・記録

入居者さんの健康状態確認や医療行為という看護師にしかできない業務を決められた時間に行い、その合間で介護士と共に日常生活援助を行うという流れになります。

4. 老健看護師の給与・待遇の実態

老健で働こうかどうか考えたときには、仕事内容だけではなく給与などの待遇も気になりますよね。

老健の看護師の給与・処遇に関しては、2015年に日本看護協会が「特別養護老人ホーム・介護老人保健施設における看護職員実態調査」をしています。

その調査データを基に、給与・夜勤手当・超勤・有給休暇取得の状況についてご紹介します。

4-1. 平均給与は月額約32万円

老健で働く看護師の平均税込給与総額(手当込みの控除前金額)は、 323,536 円です。

同じ2015年の看護師全体の平均税込給与総額は329,200円厚生労働省)なので、看護師としての平均的な収入は得られると考えてよさそうです。

4-2. 夜勤手当は平均 9,869 円

老健の夜勤はほとんどが2交代制で、夜勤手当の平均は1回につき9,869 円です。

金額の高低についての判断は、夜勤時の業務量や休憩の状況によって異なるため、事前に確認できるとよいでしょう。

4-3. 超勤の平均は月6時間25分

老健で働く看護師の超勤時間は、月平均6時間25分です。

現在勤務してる施設と比較してどうでしょうか?この後の「5.老健で働く4つのメリット」でご紹介するように、老健では体力的な負担や臨時入院などのイレギュラーな業務が少ない傾向にあります。

業務量や内容と併せて、超勤時間が許容範囲かどうかを判断するとよいでしょう。

4-4. 有給休暇の平均取得日数は 7.8日 

老健で働く看護師のうち、フルタイム正職員の有給休暇については、平均付与日数が15.6日・平均取得日数が 7.8です。

有給消化率は50%程度ですが、病床数の多い病院と比較すると看護師の数が少ないという点では、急な休みや長期休暇を希望する際には配慮が必要かもしれません。

5. 老健で働く4つのメリット

ここまでの内容をふまえて、看護師として老健で働くメリットを考えてみましょう。メリットに魅力を感じる人は、老健で働くことによって満足感が高くなるといえます。

看護師として老健で働くメリットには、以下の4つがあります。それぞれの内容を解説していきます。

5-1. 体力を使う業務が少ない

老健では、看護師の倍以上の人数の介護士が勤務しています。そのため、日常生活援助のメインは介護士が担う場合が多くなります。

もちろん看護師も日常生活援助を行いますが、状態が安定している入居者さんには介護士が対応してくれることが多いため、入浴介助や移動・移乗など体力を使う業務を行う頻度が少なくなります。

このように体力的な負担が少ないことで、腰痛持ちや中高年の看護師でもあまり負担を感じずに働くことができます。

5-2. イレギュラーな業務が少ない

老健では、臨時入院や手術などがありません。入居者さんの1日の生活も大体のリズムが決まっていることから、イレギュラーな業務が発生しにくい傾向にあります。

そのため、業務が予定通りに進まない辛さや急な超勤に悩まされることは少なく、落ち着いて働ける環境だといえるでしょう。

ただし、老健の入居者さんは高齢で持病がある場合も多いため、健康状態が悪化して対応が必要になることはあります。

5-3. 長期的・継続的な看護ができる

老健の入居期限は原則として3ヵ月ですが、実際の平均入居期間は311日2013年厚生労働省)です。そのため、入居者さんの入れ替わりも緩やかで、同じ人と長く関われるというケースが多くなります。

そのため、時間をかけてしっかりと信頼関係を築き、個別性を細やかに把握して、オーダーメイドの看護を展開する醍醐味が味わえるでしょう。

5-4. 入居者さんが在宅に戻れる喜びを共有できる

老健の入居者さんの目標は「在宅に戻ること」であり、看護師の役割はそれを支援することです。

厚生労働省によると、療養先に「自宅」を希望する人は60%以上・要介護状態になっても自宅で過ごすことを希望する人は40%以上に上るそうです。このことから、在宅に戻るということは入居者さんの心からの願いであることがわかります。

老健の看護師は、それを叶えるために看護実践能力をフル稼働し、がんばる入居者さんにいつも寄り添うのですから、晴れて在宅に戻れるときの喜びは入居者さんと同じくらい大きなものになるでしょう。

6. 老健で働く上での大変さ2つ

一方で、看護師として老健で働く上では大変さもあります。その大変さにあまりストレスを感じない・うまく対応できるという人は、老健で働くことにチャレンジしやすいでしょう。

看護師として老健で働く上での大変さには、以下の2つがあります。それぞれの内容を解説していきます。

6-1. 医療的な判断を担う責任が重い

老健の入居者さんは高齢で持病をもつ人が多いため、健康状態が急変する可能性もあります。その際に看護師は、正確かつ速やかに状況を把握して対応すると同時に、医師への報告や救急要請の必要性を判断しなくてはなりません。

特に夜間では、医師が不在で看護師も自分ひとりという場合が多いため、医療的な判断を全面的に担うというプレッシャーが辛いと感じる人は少なくありません。

6-2. 多職種とのコミュニケーション能力が求められる

老健では多職種が協同して働いているため、様々な人とやりとりする必要があります。さらに、看護師が多職種間の調整役を担う場合も多くなります。

しかし、多職種は拠って立つ知識や役割がそれぞれに違うため、意見の食い違いが起こることも珍しくありません。特に介護士とは、共に日常生活援助を行う間柄でありながらも、医療的な観点の有無から共通認識を得るのが難しいという場合もあります。

そのような中でうまくコミュニケーションをとるのが大変だと感じる人もいるのです。

7. 老健看護師に向いている人3タイプ

老健での看護の特徴やメリット・大変さを理解できたところで、「自分にできそうかどうか」がみえてきたのではないでしょうか。

ここではさらに、老健で看護師として働くことが向いている人とはどのようなタイプなのかを解説します。

以下の3タイプのような人は、老健での仕事においてストレスよりもやりがいや満足感を強く感じられる人だといえます。

7-1. ある程度の看護実践能力が身に付いていると自負できる人

老健では、夜勤スタッフのうち看護師は自分ひとりという状況で勤務する場合が多々あります。また、患者さんの急変に対応する場面も少なくありません。

そのため、どのような状況にもある程度は対応できる力をもっていると安心です。

もちろん、まだ看護実践能力が低いという場合でも、教育を受けながら働くことは可能です。ただ、うまく対応できなかったときに「力不足だった」と悔み続けなくてもよいくらいの看護実践能力を自負していると、メンタル的に安定して働けるでしょう。

7-2. 高齢者・リハビリテーション・在宅看護に関心がある人

老健の入居者さんは、リハビリが必要な高齢者です。高齢者やリハビリテーション看護に関心がある人にとっては、関わる全員がその対象という面白さがあるでしょう。

また、老健の入居者さんは在宅へ戻ることを目標にしています。そのために、退去へ向けて自宅の環境整備や訪問サービスの調整などを行います。在宅看護そのものを経験するわけではないものの、その内容を間近でみてつなぎ役を果たすというやりがいを感じられます。

7-3. 多職種とコミュニケーションをとるのが得意な人

どんな人ともコミュニケーションをとれる、という人も老健看護師に向いています。

多職種連携が重要となる老健では、優秀な調整役がいることで質の高い援助を提供でき、入居者さんの在宅復帰率を高めることに役立ちます。

この役割をこなせるという看護師は、老健でとても頼りにされるでしょう。

8. 老健看護師に特別な資格は不要!興味があれば踏み出そう

老健で看護師として働くために、看護師以外の特別な資格は必要ありません。

また、地域包括ケアシステムの拡充が進められている中で、在宅復帰の支援をする老健はとても重要な役割を担っています。そこで看護師として働くことは、大きなやりがいにつながるでしょう。

なにより、看護師としてのキャリアは自由に描いてよいのです。やってみたい!という気持ちが芽生えるのは素晴らしいこと。老健に興味があるのなら、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

9. まとめ

この記事では、以下について詳しく説明しました。

◎看護師として老健で働くための基礎知識

  • 老健とは、退院した人が在宅での生活が可能になるまでの期間リハビリをする施設
  • 老健とその他の介護施設の大きな違いは、終身ではなく期限付きの入居で在宅を目指すという点
  • 老健には医師の常駐が義務付けられており、医療ニーズの高い入居者さんへの対応が可能
  • 老健の入居者さんの特徴は、「高齢で介護度が高く何らかの医療行為を必要とする場合が多い」
  • 老健の看護師配置基準は入居者さん10人強に対して1人で、2交代制で勤務する場合がほとんど

◎老健における看護師の仕事内容・役割

  • 入居者さんの健康管理と異常の早期発見
  • 医師の指示に基づいた正確な医療行為の提供
  • 日常生活援助とその中でのリハビリ支援
  • 多職種連携における調整
  • 安全な施設環境の整備

◎老健の看護師の給与・待遇の実態

  • 平均税込給与総額(手当込みの控除前金額)は 323,536 円で、看護師全体平均と同じ程度
  • 老健の夜勤はほとんどが2交代制で、夜勤手当の平均は1回につき9,869 円
  • 超勤の平均は月6時間25分
  • 有給休暇の平均付与日数は15.6日・平均取得日数は7.8日

◎看護師として老健で働く4つのメリット

  • 体力を使う業務が少ない
  • イレギュラーな業務が少ない
  • 長期的・継続的な看護ができる
  • 入居者が在宅に戻れる喜びを共有できる

◎看護師として老健で働く上での大変さ2つ

  • 医療的な判断を担う責任が重い
  • 多職種とのコミュニケーション能力が求められる

◎老健看護師に向いている人3タイプ

  • ある程度の看護実践能力が身に付いていると自負できる人
  • 高齢者・リハビリテーション・在宅看護に関心がある人
  • 多職種とコミュニケーションをとるのが得意な人

老健で看護師として働くために、看護師以外の特別な資格は必要ありません。また、老健の看護師は、在宅に戻りたいという入居者さんの心からの願いを支援する、やりがいの大きな仕事です。

老健の看護師に興味があるという方は、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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