経験3年未満の看護師がクリニックへの転職を成功させる秘訣を徹底解説!

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経験3年未満の看護師がクリニックへの転職を成功させる秘訣を徹底解説!

今あなたはクリニックでの仕事に興味を持っていませんか?看護大学や看護専門学校を卒業すると、多くの方が大学病院や市民病院などの規模が大きな病院へ就職します。

しかし、働いていく中で「病院より、クリニックの方が自分には向いているのではないか」、「クリニックで働いてみたい」など、クリニックでの仕事に興味を持つ方もいるでしょう。

ここでは、経験の浅い方、特に看護師経験3年未満の方が、クリニックへの転職を成功させるための秘訣を紹介します。

転職先の選び方やクリニック勤務の実態、志望動機の書き方などについて紹介しますので、クリニックへの転職に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

採用情報

 1.経験3年未満のあなたが選ぶべき転職先の種類

看護師としての経験が3年未満の場合、クリニックの種類を慎重に選ぶべきです。

クリニックには、内科や整形外科、脳神経内科などの病院と同じ診療科のクリニック以外にも、美容クリニックや健診クリニックなど病院にはない診療科のクリニックもあります。
では、どのようなクリニックを転職先に選べばよいのでしょうか。

内科や整形外科などの、いわゆる「一般病棟」で勤務をしている方は、できれば現在勤務している診療科と同じ診療科のクリニックへの転職を検討しましょう。
経験年数が3年未満と短くても、これまでの経験を活かすことができます。

また、新たな知識を吸収でき、その診療科で働く看護師としてキャリアアップすることが可能です。

手術室で勤務をしている方は、手術室での経験を活かすことのできる眼科クリニックや美容外科クリニックへの転職がおすすめです。
器械出しや外回りに関する知識、手術室で使用される物品の名称・使用場面など、最低限は把握していると思います。

また、「○○先生の時はこの物品はここに置く」「本当はこうだけど、この病院ではこうする」といった、病院や医師のオリジナルルールが完全に身につく前なので、転職先のクリニックでのルールにスムーズに順応できるでしょう。

さらに、手術が行われるクリニックの場合、給料が高めに設定されています。これまでの知識を生かせるだけでなく給料もアップするので、モチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。

「看護技術に自信がない」、「病院独特の人間関係につかれた」、「腰痛が悪化したから、体位変換や排泄介助は避けたい」という方は、健診クリニックへの転職はいかがでしょうか。
健診クリニックでは、難しい看護技術を行うことはほとんどありませんし、複雑な人間関係もありません。

また、病院のように介護的なケアを行うこともあまりないため、精神的・身体的負担を軽減しながら、看護師として働くことができます。健診クリニックは、「接客業」としての役割も求められます。

そのため、笑顔で明るく愛嬌のある方だと、ベテラン看護師よりも有利に採用してもらえるかもしれません。


2.経験3年未満のあなたが転職を考えたときのクリニックの選び方

看護師としての経験3年未満と浅い方は、できれば大手法人が運営しているクリニックを選ぶようにしましょう。


大手法人が運営しているクリニックだと、系列の病院や施設と合同で、院内研修や勉強会が開催されていることが多いです。
クリニックによっては、外部研修に参加する際の費用も負担してもらうことができます。
また、プリセプター制度や教育制度が充実している場合も多く、看護師として成長することができるでしょう。

しかし、大手法人が運営しているクリニックのすべてが、研修制度が充実しているわけではありません。
求人に「教育あり」と記載されていると、病院基準で考えると「プリセプター制度が整っているのではないか」と思うでしょう。

しかし、先輩看護師がその場で指導することも、「教育」です。研修制度の内容までリサーチをしておかなければ、あなたの考える教育と実際の教育にギャップが生じるかもしれません。


3.転職する前に知っておきたいクリニック勤務の実態!

クリニックでの仕事に興味を持っても、年収や仕事内容などの詳細まで把握している方は少ないのではないでしょうか。ここでは、転職するまでに知っておきたいクリニック勤務の実態を紹介します。転職をする前に、しっかり理解しておきましょう。

3-1.クリニックで働く看護師の年収

1人で複数の業務をこなすクリニック看護師の気になる給料は、病院勤務の看護師と比べると低くなります。クリニックによりますが、基本的に夜勤がないためです。

クリニックに勤務する看護師の平均年収は、400万円前後です(※)。厚生労働省が公表している「令和元年賃金構造基本統計調査」では看護師全体の年収は483万円のため、約80万円の差があります。

待遇についても、社会保険や福利厚生、諸手当は病院勤務の看護師と比べると充実していない面があります。
たとえば、残業があっても一週間の勤務時間が40時間以内に収まるため残業手当が出なかったり、住宅手当がなかったりするケースもあるようです(※)。

ただし、給料や待遇はクリニックによって異なります。クリニックへの転職を検討する場合は、給料が減ってもライフワークバランスを重視するか、生活を考えて収入や待遇を重視するか、自分が最優先にしたいことを明確にする必要があるでしょう。

※参考:看護師給料検索|ナースなワタシのお給料

また、クリニックで働きながらも高額な収入を得たいと考えている方は、透析クリニックや美容外科クリニックが比較的年収が高いので、検討してみるのもいいかもしれません。

3-2.一般的なクリニックで働く看護師の仕事内容

クリニックでの看護師の仕事として頭に浮かぶのは、医師の介助や採血などの検査の実施、検査説明などではないでしょうか。

そのほかに、クリニックで働く看護師は、以下のような仕事をこなさなければならないこともあります。

・受付、電話の対応

・清掃

・物品の消毒や滅菌

・タオルやシーツなどの洗濯

病院では、看護師は患者様への看護や医療的ケアを中心に仕事を行います。

しかし、クリニックでは、紹介したような雑務までこなす必要があるのです。「クリニックでは雑務もしなければならない」ということを、理解しておくと良いでしょう。

仕事内容の詳細は【クリニック看護師の仕事内容は?やりがいからデメリットまで徹底解説】にしっかり書いていますので、本格的に転職を検討するなら、コチラの記事も参考にしてください。

3-3.クリニックで働く看護師の1日のスケジュール

クリニックで働く看護師の、1日のスケジュールの例を見てみましょう。

8時15分~8時30分

出勤
クリニックの清掃や医療器具の準備、
予約患者のカルテ整理など午前診察の準備をする。

9時

午前の診察開始
診察前の問診やバイタルサインの測定、採血や注射など
医師の補助業務を行う。
患者の受付や電話応対などの雑務も対応する。

12時~13時

お昼休憩

14時

午後の診察開始
診察開始前には、午前診察と同様に準備を行う。
午後診察が開始されたら、医師の補助業務や雑務などを行う。

17時30分~18時

業務終了
午後診察が終わったら、クリニックの清掃や医療器具の片づけ、
翌日の備品補充などをして退勤。

 

病院と大きく違うのは、クリニックには午前診と午後診の間に時間があるという点です。
この時間は基本的には休憩時間となります。街中でも、一時帰宅をしている看護師の姿を目にすることがあるでしょう。

しかし、クリニックによっては、間の時間にも電話対応をしなければなりません。
この場合、交代制でクリニックに残り、電話対応を行う必要があります。

3-4.クリニックで働く看護師の辛いところ

「病院と違って定時で帰宅しやすい」、「夜勤をしなくてもよい」、「年末年始やお盆の時期は、まとまった休みがある」など、メリットの部分に目が行きがちです。

しかし、クリニックで働く看護師ならではの、辛いところももちろんあります。

3-4-1.年収が下がる

病院勤務に比べて年収が下がります。夜勤手当や残業手当などがない分、病院勤務と比較すると収入は下がってしまいます。

クリニックによっては、ボーナスが殆どでないということもあるようです。同期の看護師のように自由に使うことのできるお金が少なく、定期的な旅行や大きな買い物ができず、辛いと感じるかもしれません。

3-4-2.ベテランの中で肩身が狭い思いをする

クリニックは子育て世代の方や、ベテラン看護師が多いです。
そのため、経験の浅い若い看護師の場合、その職場の雰囲気になじめない可能性もあります。

3-4-3.雑務が多いと感じる

雑務の多さが辛いと感じる看護師も多いです。清掃や物品の補充などの雑務をこなす必要があるからです。

また、クリニックによっては「院長の奥さんの話し相手」や「冬場の雪かき」など、病院勤務では考えられないような雑務までこなさないといけないということもあります。
看護師なのに、医療関係の仕事よりも雑務の方が多いことに、辛いと感じるかもしれません。

3-4-4.ユニフォームの用意は自分でする

クリニックでは、ユニフォームを自分で用意しなければならないところが多いです。

また、クリーニングもクリニック側はしてくれないので、自分で洗濯をしてアイロンをかけるか、自分でクリーニングに出さなければなりません。

病院だと、病院側から支給されるユニフォームを着用し、1~2日着用後は所定の場所においておけばクリーニングをしてくれますよね。
クリーニングが終われば、汚れが落ちアイロンがかかったきれいなユニフォームが、所定の場所に戻ってきます。

一度や二度ではなく毎日のこととなるので、辛いと感じるようになるのではないでしょうか。


4.クリニックに転職する看護師の志望動機の書き方

転職時には、履歴書の提出が求められます。
様々な内容を記載していきますが、特に「志望動機」をどのように書けばよいか悩む方も多いのではないでしょうか。


経験の浅い方がクリニックへ転職する際、どのようなことを抑えておくと良いのか確認しておきましょう。
確認しておくと、面接時にも役に立ちます。

4-1.「研修制度の充実」は、書き方に注意!

転職先の選び方の中で、「大手法人が運営しているクリニックは、研修制度が充実しているからおすすめ」と紹介しました。

しかし、「志望動機に研修制度の充実」に関する内容を書く際は、書き方に注意が必要です。

例えば、「経験の浅い看護師の育成にも力を入れているという点に魅力を感じました。先輩看護師に指導していただき、看護師として成長したいと考え、貴院を志望しました」と書いたとします。特に問題がないように思うかもしれません。

しかし、この書き方だと、先輩看護師からの指導を待っているだけで、自分から学ぼうとする姿勢を感じることはできません。

そのため、「経験の浅い看護師の育成にも力を入れているという点に魅力を感じました。定期的に開催される研修に参加するとともに、自ら積極的に学んでいく姿勢を大切にしたいと考えております」など、教育に対して受け身ではないということもアピールするようにしましょう。

4-2.経験のある診療科のクリニックへ転職する場合

病院で経験した診療科のクリニックへ転職をする場合、「病院でなく、このクリニックでなければならない理由」、「病院での経験や知識をどう生かすことができるか」ということを書くと良いでしょう。

例えば整形外科クリニックへ転職する場合、「これまで整形外科病棟で、様々な症状に悩む患者様に関わってきました。
その中でも、特に股関節疾患に悩む患者様への看護に取り組みたいと考えるようになりました。
貴院では、特に股関節疾患に注力していらっしゃいます。貴院であれば、これまでの経験も生かしながら看護師としてスキルアップを図ることができ、地域に貢献できる看護師に成長できると考え、志望しました」のような文章はどうでしょうか。「なぜ、このクリニックを選んだのか」というポイントを明確にすることができます。

4-3.ネガティブな内容は、そのまま書かない

「夜勤がない」、「病院のような慌ただしさがない」、「長期休暇を休むことができる」などの理由により、経験が浅いうちにクリニックへの転職を考えている方も多いでしょう。

しかし、「夜勤をしなくていい」のような「ネガティブな理由」は、そのまま書かないようにしてください。

例えば、「消化器内科病棟で1年間勤めてまいりました。しかし、夜勤や長時間にわたる残業により体調を崩してしまい、ゆったりと働きたいと考えるようになりました」と書いたとします。確かに、なぜ経験が浅いうちにクリニックを志望したのかはわかりやすいです。しかし、「忙しかったら、また体調を崩して辞めるのでは?」と思われてしまいます。

どうしても体調面も併せて志望動機を書くのであれば「前職では、夜勤によって体調を崩してしまいましたので、日勤のみの勤務であることにも魅力を感じております。今まで以上に体調管理を行い、貴院で長期に渡って貢献したいと考えております」のように、体調面の問題を解決し、長期間働きたいということをアピールするようにしましょう。


5.クリニックに転職する看護師の面接のポイント

転職時は、面接ももちろん受けなければなりません。

では、経験の浅い看護師がクリニックへ転職をするとき、面接ではどのようなことを意識すればよいのでしょうか。ポイントを整理しておきましょう。

5-1.「できないこと」はできないと言う

クリニックでは、病院のように大勢の看護師が勤務しているわけではありません。そのため、「即戦力」が求められます。

看護師としての経験が浅いと、特定の看護技術以外が未経験という場合も多いでしょう。そのため、面接時に「○○はできますか?」と聞かれても、つい「できます」、「経験があります」など、採用されたいがために未経験のことに関して「できる」と答えたくなると思います。

しかし、できないことは「できない」と答えるようにしてください。病院であれば、先輩看護師から手厚いフォローを受けることができます。

しかし、先ほども紹介しましたが、クリニックは大勢の看護師が勤務しているわけではありません。そのため、指導やフォローがないまま、未経験の看護技術などを行うこととなってしまい、クリニックや患者様に多大な迷惑が掛かってしまうのです。

もしかしたら、不採用となってしまうかもしれません。しかし、働く中で迷惑をかけないよう、できないことはしっかり「できない」と答えましょう。

6-2.長く務めることをアピールする

採用する側は、できるだけ長く働いてほしいと考えて、あなたを採用します。そのため、「今回は長く務める」ということをアピールするようにしましょう。

例えば、夜勤による体調の悪化で病院を短期間で退職したとします。
この場合、上でも紹介したように、「前職では夜勤によって体調を崩してしまいましたので、日勤のみの勤務であることにも魅力を感じております。今まで以上に体調管理を行い、貴院で長期に渡って貢献したいと考えております」のように、「前職とは違って長く勤務できる」ということをアピールしましょう。


6.自分の看護経験にあうクリニックをみつけて転職しよう!

いかがでしたか?経験の浅い方、特に看護師経験3年未満の方がクリニックへの転職を成功させるための秘訣を紹介しました。

「経験が浅いとクリニックで働くことは難しい」というイメージが強いですが、自分に合った転職先を見つけ、志望動機や面接時のポイントを押さえれば、スムーズに転職をすることができます。

また、ポジティブな面だけでなくクリニックでの仕事内容やクリニック勤務の辛いところなどのネガティブな面も把握し、再び短期間で転職をしないようにしておきましょう。

 

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