退院支援看護師は貴重!その理由と業務内容、気になる5つの回答集

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退院支援看護師は貴重!その理由と業務内容、気になる5つの回答集

退院支援看護師の仕事のイメージとはどんなものをお持ちでしょうか?

「院内を動き回っている」「多くの方と関わっていそう」とイメージする看護師が多いと思います。実際仕事をする上でほとんどの方が1度は関わる退院支援看護師は、実は「院内や地域との橋渡し的存在」を担っています。

皆さんのイメージ通りである退院支援看護師は、希少な存在で150床以上の病院のうち3分の2しか配置されず、平均して1~2名程度しか配置されていません。

ソーシャルワーカーと違って身体面からも判断できるため、年々ニーズは高まっております。

ただ、数が少ないが故に、情報が無かったり、日勤主体であるため給与が下がってしまう傾向にはあります。しかし、キャリアアップやスキルアップしやすい傾向にあったり、普段できない業務ができる職種でもあるので、今後のキャリア形成の参考にしてもらえれば幸いです。

採用情報

1.退院支援看護師とは?

退院支援看護師は、患者さんに対して退院、あるいは退院に向けたステップが踏めるように支援する看護師を指します。

退院支援:入院中(通院中)の患者さんの必要な介入を考え、患者さんを連携部門へ橋渡しすること

退院調整:病棟(外来)から橋渡しされた患者さんを、地域の医療機関(医療者)へ橋渡しすること

上記のように分類することもありますが、退院に向けた在宅支援のために退院支援看護師が関わることは勿論ありますし、病院内の連携で退院調整看護師が関わることもあるため、同義語と言えます

病院では病気の治療を行えば、100%元に戻る状態でなくても退院あるいは転院をせざるを得ない状況があります。患者さんが希望する退院生活を送ることができるよう支援することが、退院支援看護師が行う「退院支援」となります。

1-1 仕事内容は院内や地域との橋渡し的存在

退院支援は入院中(通院中)から治療後のことを一緒に考えることで、必要なケアを早めに取り入れ、在宅で過ごす(転院した)場合には何が必要で、何が困るかを介入してイメージしてもらうことが重要になります。

そのために退院支援看護師は、医師や病棟看護師、ソーシャルワーカーなどと連携し、退院前の問題の明確化と共有、退院前カンファレンスの実施、社会資源の調整などを行う必要があります。

1-2 150床以上で3分の2があり

日本訪問看護振興財団によると、150床以上の病院のうち3分の2は退院調整部門を設置しております。更に設置していない病院の3割は設置予定していると回答しています。

但し、看護師の配置は1~2名になっているため、まだまだ退院支援看護師は少ない状況にあります。また150床未満の病院では病棟看護師が担うことがほとんどである状況です。

参考:日本訪問看護振興財団「退院調整看護師に関する実態調査報告書」

1-3 病院の中ではかなり希少な存在

退院調整部門や地域連携室で最も配置されるのは、社会福祉士です。多くの病院では1~7名ほどで構成され、7割は社会福祉士が占めており、平均すると看護師の配置は1~2名になるため希少な存在です。

どちらの存在も退院支援を行いますが、看護師は患者さんの予想される身体状態から全体を把握するのに対し、ソーシャルワーカーの場合は、患者さんと家族の関係性から全体を把握する傾向にあります。

お互いの専門分野でカバーしつつ、地域における退院支援、調整のシステムを目指した協働が重要です。


2.気になる退院支援看護師の5つの質問と回答

退院支援看護師のイメージがつかない方はよく疑問になる項目があります。

・どんなスケジュールで働くの?

・キャリアアップは何があるの?

・どんな資格で目指せるの?

・どんな看護師が向いているの?

・給与はどうなるの?

これら5項目を抑えることで、退院支援看護師のイメージが湧くと思いますので、説明していきます。

2-1 退院支援看護師の1日のスケジュール

退院支援看護師は患者さんやご家族のスケジュールで調整が行われるため、基本的に日勤業務となります。また土日祝日休みの勤務形態が多いです。病院や退院調整部門の人数によって異なることがありますが、以下がおおよそ行うスケジュールです。

時間:概要

実施内容

8:15

勤務開始

カンファレンスや相談予約の確認。同じ部署のメンバーとの情報共有や、スケジュールの確認を
行います。
ご家族等の都合で夕方以降の勤務が必要になれば、相談しながら残業できるメンバーが行うよう
にします。

8:45

医師からの情報収集

退院が近い患者さんの退院カンファレンスの日程調整や、独居の方の病状の確認を医師に行います。
医師が外来や検査、手術になると情報収集やスケジュール調整ができなくなるため、
医師の空い
ている時間を把握する技術も退院支援看護師の大事なスキルの一つです

9:30

病棟での患者さんの情報収集

退院が迫った患者さんの情報収集。内服状況や夜間の状態などを担当看護師に確認します。
食事の形態や摂取状況、患者さんによっては排泄や整容活動などアセスメントし、情報にまとめます。

10:00

相談室でMSWで会議

ソーシャルワーカーと胃瘻造設の患者さんや、気管切開後の患者さんの退院支援方法に関しての会議。
社会面はソーシャルワーカーが得意ですが、身体面や必要な手技に関しては看護師から助言する
ことが多くあります。

11:00

訪問看護ステーションへの
在宅支援の相談

退院が決まった患者さんの在宅支援を検討。
独居で多くのサービスが必要だが、入退院を繰り返しているため、訪問看護ステーションに
情報共有しつつ依頼をかけます。
患者さんの家が近い所や、24時間体制ができるステーションへ依頼。情報をFAXで流して、
受け入れ準備します。

12:00

食事状況などをラウンド

患者さんがしっかり食事を食べれているか、誤嚥のリスクがないかを自分の目でチェック。
退院前に栄養士の指導が必要か、脳梗塞後の患者さんはリハビリ病院への転院なども視野に入れ
ながら情報収集をします。
後日ソーシャルワーカーに情報を伝えるため動画を取ることもあります。

12:45

お昼休み

ランチは病院の食堂か、忙しい時は売店で買ってパパっと済ませることもしばしば。
看護師になって食べるスピードは上がります。

13:30

病棟のケースカンファレンス
に参加

認知症患者さんの経過と退院に向けての話し合い。本人は帰りたい希望があるが、家族の受け
入れも悪く施設へ調整方向。
必ずしも在宅でなく、難しいケースもあるが、多くの職種と連携しながら決めていきます。

14:45

介護保険認定調査の立会い

病室にきた認定員の立会をします。今回脳梗塞を患い、初めての介護保険の認定を行います。
家族も普段の状況を伝えつつ、初めてのことで不安を隠せないため、サポートしていきます。
病棟内での様子は以前担当看護師から頂いた情報を共有します。

16:00

高齢者支援センターへ連絡

要介護認定が出ず、要支援になった患者さんの情報共有。
頚部骨折後で病状は安定しているが、本人の不安やデーサービスに通いたい要望があるため、
高齢者支援センターに情報共有と退院の相談

16:30

地域包括ケアカンファレンス
に参加

定例カンファレンスで医師、PT/OT/ST、MSWと退院支援看護師で行います。
各医療職種が入院されている患者さんの情報共有を行います。
必要時看護的な視点のアドバイスを求められます。
ここではリハビリの状況やMSWから介護度などの話が行われ、何名かの退院へ向けての
スケジュール調整となりました。翌週の面談日程や家族とのスケジュール調整を行うことに
なりました。

17:15

記録

今日の記録や他のメンバーとの共有のために記録をつけます。
タブレット等で合間にも記載しますが、細かい内容はここでまとめます。

17:45

退院カンファレンス

医師から家族に向けて退院前の説明。ケアマネージャーや訪問看護、福祉用具の方などが
集まって話し合います。
時間は日によってバラバラでご家族の都合に合わせて開催します。
この日程調整が意外に大変です。

18:30

退勤

カンファレンスの内容をまとめて帰宅。残業は多くて1時間程度。
ただ際限ない仕事なのでどこまでやるか悩む

2-2 退院支援看護師の3つのキャリアアップ

退院支援看護師のキャリアアップは大きく分けて3つあります。

1つ目は、退院支援看護師を極め、室長師長になることです。院内でも少ない存在で貴重性は高いです。

2つ目は、他の部署の主任や師長にキャリアを積むことです。
室長や師長は狭き門でもあるため、枠が無かったり、キャリアが足りないケースもあるためです。退院支援の経験はどの病棟でも役立つため、王道のキャリアアップの一つになります。

3つ目は、退院指導と並行して緩和ケアや訪問看護の認定看護師等で、スキルアップを目指し、スペシャリストになる方が多いです。まだまだ少ない存在ではあるので、キャリアアップは高く見込まれる傾向にあります。

2-3 退院看護師になるには看護師資格のみでOK

退院支援看護師には特に必要な資格はなく、看護師の資格のみでなることができます。

地域医療の知識のために保健師の資格があるとなお有利にはなりますが、そこまで重視されない傾向にはあります。

但し業務内容でもわかるように、病棟や部署間、地域との橋渡しを求められる存在になるので、病院内でのキャリアが必要なケースが多くあります。

また病院の募集でも退院支援看護師を募集している求人はほとんどないため、資格よりもその病院でどう募集されるかを確認するのがスムーズです。

2-4 退院支援看護師に向いている看護師の3つの特徴

退院支援看護師に向いているのは「コミュニケーションを取るのが好き」「多職種の連携が好き」「書類業務が好き」という方になります。

退院支援においては、部署内は勿論、他部署あるいは地域の保健師やケアマネージャー、訪問看護などとも連携しないといけません。院内で最も多職種連携が求められるため、それぞれの役割を把握することも求められます。

また文書でのやりとりや、他部署・他職種との情報共有が病棟よりも書類業務が多いので、デスクワークを求めている方のほうが向いています。

2-5 病棟看護師よりも給与が低い退院支援看護師

退院支援看護師は多くが日祝休みが多く、夜勤はありません。そのため、病棟看護師よりも夜勤手当がない分3~6万円程度低くなります。

配置の手当てもある病院もありますが、病棟などに比べると残業も少なくなるため、給与としては確実に下がってしまいます。その分貴重な存在にはなれ、キャリアアップなどには有利になる傾向は強くあります。


3 まとめ:退院支援看護師は橋渡し的存在

退院支援看護師は院内、院外問わず多くの職種の方と関り、橋渡し的な存在になります。

患者さんの転院や退院を看護師として身体的状況を判断して支援することが求められます。

但し、150床以上の病院のうち3分の2程度しか部署はなく、配置も1~2名のため数が少ないため、もし希望する方は早めに自病院でなる方法を調べることをオススメします。

 

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