保健師の平均年収は529万円!看護師との年収の違いや勤務先別年収を徹底解説

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保健師の平均年収は529万円!看護師との年収の違いや勤務先別年収を徹底解説


あなたが保健師になった場合、どれくらいの年収になるのかご存知ですか?


同じ保健師でも勤務する場所によって年収はかなり変わってきます。

また、看護師のような医療従事者と比べてどの程度の生活水準になるのか気になっていませんか?

結論からお伝えすると、保健師の年収はおおよそ529万円です。看護師の483万円という平均年収と比べると40万円高い計算になります。

つまり、生活水準としては比較的高い職業とも言えます。

ですが、ひとくちに保健師の年収といっても状況によって様々です。そこで今回は以下のような保健師の年収にまつわるあらゆる情報を、わかりやすくまとめることにしました。

  • 保健師の平均年収
  • 勤務先ごとの年収の違い
  • 医療業界における保健師の年収の順位
  • 看護師と比べて年収が高いか低いか

 ぜひ本記事を、保健師を目指すための情報蒐集にお役立ていただけますと幸いです。

それでは保健師の平均年収から見ていきましょう。

1 保健師の平均年収は529万円

保健師の平均年収は529万円です。(参照:年収ハッカー国税庁の民間給与実態調査によると、2019年の日本人の平均年収は約436万円となっているので、保健師の平均年収は高いと言って良いでしょう。

 1-1 看護師との年収比較

看護師と保健師ではどちらが高い年収なのか。比較するには、まず保健師を働く場所で行政保健師、産業保健師、学校保健師に区分して、それぞれ比較します。

勤務先別保健師区分仕事内容
行政保健師保健所または保健センターに勤務して、地域住民の健康管理、健康相談を行なう
産業保健師企業に所属して社員や社員の家族の健康管理、健康相談を行なう
学校保健師専門学校、大学、私立の小・中高校に勤務して、学生・生徒の健康管理、健康相談を行なう

それぞれの保健師平均の年収と看護師の平均年収を比較した表がこちらです。

勤務先別保健師区分保健師年収目安看護師平均年収差額
行政保健師537万円483万円+54万円
産業保健師600万円483万円+117万円
学校保健師450万円483万円△33万円

学校保健師以外は看護師よりも年収が高い傾向があります。2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均総年収は483万円となっています(平均年齢39.5歳・平均勤続年数8.2年)。

 保健師の資格を取得するには、看護師資格の取得が必須です。そのため、病院内の健康センターで働く保健師を例に見ると、初任給から毎月5,000円前後給料が高いことがほとんどです(参照:埼玉医科大学グループ 看護部)。

2 保健師の性別の平均年収

2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、保健師をはじめとする看護職は性別による給与差は、ほぼみられません。

女性が就く職業のイメ―ジがある保健師ですが、男性でもなれる職業です。昔は保健婦と呼ばれていたように、保健師は女性の専門職でした。1993年に、看護職の法律である保助看法が改正され、男性でも保健師の資格取れるようになっています。

 他職種の企業の給与が男性の方が優位の傾向があることと比べると、特異的な状況といえるでしょう。

 ただし、女性の場合、出産や育児などのライフイベントで、1~5年の休暇を取るケースが多くあります(参照:保健師の7割は産休・育休からの職場復帰に不安を感じている)。仕事のブランクにより、男性と勤務年数に差がつくと、同じ年に入職した男性保健師と給与の差が出る可能性があります。

3 勤務先ごとの平均年収の違い

保健師には公務員である行政保健師、会社員である産業保健師など、いろいろな身分(立場)があり、それによって年収は異なります。

勤務先別保健師区分保健師年収目安
行政保健師537万円
産業保健師600万円
学校保健師450万円

3-1 地方公務員である行政保健師の平均年収は537万円

保健所や保健センターに勤務する保健師は地方公務員なので、勤務先によって給与が大きく違うことはありません。ただし、地域による物価の差を考慮した「地域手当」は都道府県によって違いがあります。

総務省の「平成30年地方公務員給与実態調査結果の状況」によると、行政保健師の平均月収は32.7万円、賞与を合わせると平均年収は537.5万円です。

初任給は18万円~19万円ですが、公務員なので勤続年数によって着実に昇給していきます。賞与は1年間で4.05〜4.65ヶ月分(2019年実績)が支給されます。

なお、地方公務員の保健師は、月給から共済年金分が引かれます。共済年金は、年金制度の「3階部分」といわれており、その他の年金よりも手厚い分、引かれる金額も多いのが特徴です。

3-2 会社員である産業保健師の目安年収は600万円

産業保健師の給与は、就職した会社の給与体系に基づいて支払われるので、会社によって違います。しかし、保健師を雇う企業は大企業が多いので、サラリーマン全体の中では高水準の給与と言って良いでしょう。

産業保健師の平均給与のデータはありませんが、大手企業の40代社員平均年収は約600万円なので、それくらいが1つの目安になります。ただし、大手企業間でも給与の差は大きく、年収1,000万円を超える産業保健師もいます。

3-3 学校保健師の目安年収は450万円

学校保健師の給与は、勤務する大学、専門学校、私立の小・中・高校の給与体系に基づいて支払われるので、学校によって差があります。

一般的に言えば、産業保健師よりはかなり低く、行政保健師よりもやや低めというのが相場です。平均年収は450万円前後と推定されています。

4 年収の内訳―給料に加算される手当

保健師は、地方公務員である行政保健師が半数以上を占めます。そのため、各種手当がつきにくいイメ―ジありますが、福利厚生に関する手当が手厚いの特徴です。ここでは、保健師の給与に追加される主な手当とその額についてみていきます(参照:厚生労働省 平成 28 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況)。

4-1 残業手当は15,000円程度

基本的に、保健師は残業が少ない職業です。時間外手当の平均的な額15,000円です。筆者の実習先の健康センターは、仕事上がり1時間前の16時に、スタッフでお茶をしながらゆったりとした雰囲気で報告会をしていました。

4-2 保健師特有の手当で16,000円!

病院で働く看護師よりも明るいイメージがある保健師ですが、保健活動は特殊活動にあたります。たとえば、都道府県の保健師は、HIVや結核などの感染症、精神病の患者さんなどと接することも。担当業務にもよりますが、保健師の特殊勤務手当16,000円くらいが目安になります。

4-3 その他の手当は合計27,000円が目安

公務員である保健師は、福利厚生が手厚いのが特徴です。あくまで目安ですが、扶養手当3000円調整手当12000円住居手当6000円通勤手当6000円などの諸手当がつきます。

5 全職種と比較すると195番目の年収

マイナビウーマンの調査によると、保健師の年収は全312職種中195位でした。ゲームプランナーや経理・財務の事務職と同じくらいの年収です。ただし、このランキングでは、保健師の他の看護職(看護師・助産師・准看護師)が一緒になっているので、あくまで大まかな結果です。(参照:2020年版 職種別 モデル年収平均ランキング

保健師の仕事は、かなり稼げるわけではありませんが、給料が少なすぎるというわけではなく、中間位といえるでしょう。行政保健師なら、真面目に働いていれば、十分なお給料がもらえるでしょう。

6 医療業種職種内比較だと8番目の年収

保健師の給与を知る上で、その他の医療職の給料について気になる人も多いでしょう。ここでは、医療職の給与についてランキング形式でみていきます。

順位職種年収
1位医師1,000万円
2位MR830万円
3位臨床工学技師625万円
4位歯科医師620万円
5位獣医師550万円
6位薬剤師530万円
7位放射線技師530万円
8位保健師529万円
9位助産師500万円
10位看護師483万円
11位臨床検査技師453万円
12位救急救命士450万円

 (参照:医療-職種別の年収ランキング

ランキングで意外と思う人が多いのが、放射線技師や臨床工学技士のランキング順位が高いこと。2つの職種は母数が少なく、役職につきやすいのが特徴です。臨床工学技士は、人工心肺の管理を行うので、オンコールもあるので、給料が高めになっています。

 もう1つ注目したいのが、保健師の給与が看護師より高いことです。新卒時は給料が低め保健師ですが、勤務年数とともに給料が確実にアップするのが大きな強みとなっています。

 さらに、看護師が結婚や出産を機に仕事を辞めてしまうのに対して、保健師は一度職ににつけば定年まで続ける人も少なくありません。実際に、筆者の母が乳児検診をした保健師さんが、今では市町村の健康センターの所長(50代)になっています。

 細く長く続けられる職場環境は、保健師の給与面でも強い力を発揮するのは間違いないでしょう。

7 保健師の都道府県別年収ランキングについて

働く地域ごとの保健師の年収ですが、地方公務員の俸給が適用されるため、それほど大きな差はありません。保健師の地域の給与差を決めるのは、調整手当です。調整手当は、地域ごとの物価の違いによる差を埋めるために、支払われます。

 一般に、東京のように大都市ほど調整手当が高くなる傾向があります。調整手当はおよそ1万円から1万円数千円になります。そのほか、寒冷地やへき地で働く保健師は、手当がつきます(参照:平成 28 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況)。地域によって、給料に大きな差がないのも、保健師の仕事の魅力といえるでしょう。

8 保健師のかしこい年収アップ方法

年収を上げる方法は、保健師の種類によっても異なります。行政保健師であれば、長く働き続ければ、それだけ高い年収を得ることが可能です。健康センター所長などの役職に就けば、役職手当もプラスされます。

 一方、産業保健師や学校保健師は勤務先の給与体系によって、給料が決まります。年収をアップするには、より高い給与の高い勤務先への転職を検討するとのがよいでしょう。

 また、規模が大きい企業では産業保健師を10人程度抱えているところも。経験を積みながら、産業保健師のリーダー的な役職につけば、基本給のアップや役職手当がつく可能性があります。

 学校保健師の場合は、ひとつの学校に1人の保健師が配属されていることが多く、役職による昇給は望めません。産業保健師と同様、より条件のよい職場(学校)を探すことが大切です。

9 保健師の生涯年収は2.5憶円!

まとめとして保健師の生涯年収をみていくと、およそ2.5億円になります。平均的なサラリーマンの生涯年収が2億円と比べると、それなりによい給料といえます。

 また、保健師の生涯年収には、2千万円以上の退職金も含まれてます。共済年金と合わせれば、退職後も豊かな老後生活を送れるでしょう。

10 まとめ

保健師は、手当が少なく、共済年金で引かれる分も多いため、他の医療職よりも給料が低いと感じることがあります。一方で、地方公務員の保健師になれば毎年給料が上がるので、いずれ高い給料を得ることができます。退職金や年金も申し分ないでしょう。

 「アリとキリギリス」のアリのように、コツコツ働きながら、最後に裕福に暮らしが叶えられるのが保健師です。

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